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でかい太陽系と隠された神

あんたもたまに宇宙について思いを馳せることってあるかい?

日々の仕事やら生活に追っかけられている世界に身を置き続けていると、たまにめちゃくちゃスケールのでかい話ってのを聞きたくなるもんだよな。

例によってネットをふらついていたら、太陽系の大きさって話が引っかかってきた。

俺たちのイメージだと準惑星に降格になったとは言え、冥王星の軌道あたりまでが太陽系ってイメージなかったかい?

どうもそれが違うらしいんだよ。

今回は久しぶりに俺の太陽系の認識がアップデートされた話だ。

ちっとでかい話を一緒に楽しんでみようぜ。

太陽圏を守るヘリオポーズ

まず言葉として、太陽系と太陽圏って言葉があるらしい。

太陽圏ってのは太陽が出している太陽風の影響が及ぶ範囲って定義らしいね。
太陽風ってのは、人工衛星を壊したり、めちゃくちゃ被爆させたりとエライ有害な話ばかり聞くけれども、どうもこの太陽風は星間宇宙に飛び交っている更に有害な宇宙線から太陽圏を守るバリアの役割を担っているんだそうだ。

このバリアの名前をヘリオポーズというらしい。

こいつがなければ、地球は自らの磁場だけでは地表を宇宙線から守ることが出来なかったと言われていて、実は太陽風がなければ生命は誕生していなかったって言えるらしい。
なにその実は味方でした的なSF展開。

で、このヘリオポーズ。太陽から約180億Kmの位置にあるらしい。

何?ピンとこないって?俺も。

なので、俺が太陽系の際だと思っていた海王星の軌道と比べてみる。

海王星の軌道は太陽から約45億Km。
ヘリオポーズはその約4倍の広さがあるってこったね。
いやこれはでかい。

太陽系とは何か?

じゃあ、太陽系ってのは何か?

太陽系ってのは、太陽の重力が影響している領域ってことになるらしい。

で、こいつは太陽圏よりもだいぶでかい。

その半径は実に1.6光年。
同じKm換算をすると光の速さが秒速30万Kmだから

30万×60×60×24×365×1.6=15兆1372億Km

……おいおい、太陽圏の半径180億Kmから桁がだいぶ違うぞ。

ボイジャー2号が2018年11月にようやく太陽圏を離脱したってニュースはなんとなく覚えがあるけれども、あれって太陽系を出たんだ!スゲー!!ってのは間違った感想らしい。

なんだろう、この孫悟空が必死で飛び回ってもお釈迦様の手のひらの上でしかなかった感覚っぽいこの感覚。

この太陽系の外縁部にはオールトの雲ってやつがあるって研究がある。

このオールトの雲ってのは彗星の巣だって言われていて、ここから彗星の核になる天体が太陽圏の中に落っこちることで彗星になるんだそうだ。

ところが、この彗星の核が突然軌道を離れて太陽圏に落っこちる理屈が実はよくわかっていないらしい。

軌道を離れるからにはそれなりの重力の働きが必要なはずなんだけれども、それが何処から生じているのかってのがよくわからないそうだ。

そのよくわからない中で、地球上では2600万年周期で生命の大規模絶滅が起きているって研究がある。
恐竜の絶滅とかもそれの一つだね。

それがどうも彗星の衝突によるものなんじゃないかって説があるんだそうだ。

彗星はオールトの雲なんてめちゃくちゃ遠くから長いこと太陽の引力で加速されているもんだから、運動エネルギーが通常の隕石の比じゃないらしい。

なので一度地球と彗星がぶつかると大変なことになるって話なんだと。
「君の名は」の描写は甘かったんだな。ふむ。

で、その厄介な彗星を生み出す引力の源として仮定の星として議論されている星があるんだそうだ。

その名はネメシス。

太陽の双子星とされる赤色矮星だ。

知らなかったんだけれども、恒星は双子星として存在していることが普通で、単体で恒星が存在することのほうがレアなんだそうだ。

でも太陽には双子星の相手が見つかっていない。
じゃあ、恒星になりきっていない赤色矮星なら居るんじゃないかってので出てきたのがこのネメシスだ。

恒星ではないので光学的な方法では観測できない。何しろ太陽からの距離が遠いので、太陽からの光の反射はほぼ期待できない。

ネメシスってのはギリシア神話における義憤の神の名だ。

神の放ったメギドの火は文字通り天空から放たれているってわけだ。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちはこの恥ずかしがり屋の神をいつか見つける事ができるんだろうか?

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