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仕事の姿を変える

あんたもヒトと会うことを控えているんだろうな。

ソーシャルディスタンス。社会的距離。そんな言葉があるなんて、この騒ぎが始まるまで知りもしなかったよな。
多分、この言葉そのものがこの騒ぎの中で生まれた言葉なんだろうね。

俺たちの感覚では、このヒトと会わないようにするって状況は特殊な状況で、ずっとは続くもんじゃないって思っていると思うんだよ。
だって、ヒトがヒトに会わないって状況を俺たちは経験したことがないじゃんか?

例えばインフルエンザが大流行した年はいくらでもあったけれども、こんな風に予防のためにヒトと会わないようにするなんて経験は今まで誰もしたことがない状態だよな。

今回はそんな状況がある程度続くとしたときに、俺たちの生活がどういう風になっていくのかについて思いを巡らしてみる回だ。

ちっと真面目に考えておいたほうが良いのかもしれないよな。

2022年まで今の状況が続く可能性がある

「おいおい、マジかよ」

そんな風に俺をつぶやかせた記事がある。

この記事によると、メリケンのハーバード大学の研究者がシミュレーションしたところによると、今の医療技術では今のようなヒトとヒトが会うことに抑制をかけなければならない状況が2022年まで続くってことらしい。

ちょっと待てよ?現実問題、俺たちの生活ってそれで成り立つんだっけ?

とりあえず自分の身近なところで、システム開発について考えてみる。
現状、システム開発案件はあるにはあるが、それだってお客様側が在宅勤務で直接のやり取りがうまく出来る状況にない。

システム開発の場合、そのシステムをどの様に作り上げるかってのを決める必要があるわけだけれども、そのためにはお客様と俺たちシステム開発屋とで打ち合わせをする必要がある

この打ち合わせってのが、一つの会議室で同じ資料を見ながら認識合わせを続けていくってのが今までのやり方だ。

その結果として出来上がった資料を元に、お客様側はお客様社内の認識合わせを進めていく。その認識合わせも会議が必要になっていく。

つまり、システム開発では「会議」って手段が必要不可欠なんだよね。

会議をオンラインでやるためのハードル

そんなのリモートでzoomでも使って打ち合わせすればいいじゃんって思うと思うんだけれども、そこにはいくつかのハードルがある。

まず最初のハードルがリモート会議のためのインフラを共有できていないってことだ。

例えば、あんたの会社ではすでにリモート会議の仕組みとしてSkypeを導入していたとする。
それに対して、お客様側ではリモート会議なんてインフラが整っていなかったとする。

そう言うケースではお客様の環境に新しくインフラを導入して貰う必要があるわけだけれども、実際問題で考えると、リモート会議のためのアプリをPCにインストールするってことにもハードルがある。
何つっても、セキュリティー・ポリシーってもんがあるからね。

お客様によってはPCにインストール出来るアプリケーションを限定しているってセキュリティー・ポリシーを採用していることも普通にある。
そのポリシーを変えて貰う必要があるわけだけれども、そんなことを一朝一夕に出来るかっていうと、そうも行かないってのが現実だよな。

仮に、そのハードルを超えることが出来たとしよう。
それでも超えなければならないハードルはまだある。

つまり、リモート会議で効率的に議論を進める方法について、俺たちには経験がないんだ。

幸い、俺の場合は社内会議をリモートでやるってことを経験しているので、社内会議でどの様にやっていくのかって経験を積めている。
誰かが発言しているときは自分のマイクをミュートしたほうが良いだとか、資料は共有できるところにおいておいて、ファシリテータがその資料を開いて画面共有することで共通認識を持ちやすくなるだとかね。

ところが、お客様はそんな経験がないわけなので、そのあたりのお作法から共有していく必要がある。
ちっと想像してみてほしい。
システム屋がオンラインでヅカヅカ乗り込んできて「これこれこう言う風にしましょうね」って会議のやり方まで口出ししてくる。これってちっとストレスに感じるんじゃなかろうか?

結局はやってみるしかない。
それが現実だとは思うんだけれども、2022年までソーシャルディスタンスを意識する世界が進むとすれば、根本的に俺たちの仕事の進め方を考えなければならないって事実を、俺たちは本気で考えなければならないのかもしれないよね。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは、俺たちの仕事の姿をどうすればスムーズに変えていけるんだろう?

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