「正義」じゃなくて「思い」を伝えよう
あんたにも好きなヒトと嫌いなヒトがいるんじゃないかね?
好きとか嫌いとか~最初にいい出したのは~誰なのかしら~♪
とか極めつけに古いフレーズを歌いだしたくなるキーワードだよな。
#伝われ !
元来、気の合う仲間ってのは、俺たちに大きな価値を与えてくれるってのは事実だ。
で、その気の合う仲間ってやつをリトマス試験紙のように色分けてくれる俺たちの感覚。
今回は、この感覚についてちょっと考えてみる回だ。
なんとも観念的な話になるかもしれないけれど、付き合ってくれよな。
松本人志さんがした「ホステス発言」
今回、俺がこの事を考えるきっかけになったニュースがある。
この「ホステス発言」ってのがこれだ。
〈水商売のホステスさんが仕事休んだからといって、普段のもらっている給料を我々の税金では、俺はごめん、払いたくないわ〉
出典:yahooニュース
若干、このニュースを聞いて引っかかるものがあった。
なんで松本人志さんは「払いたくない」って思ったんだろう?
松本人志がホステスに払いたくないと思うきっかけがわからなかった。
そもそも「俺たちの税金」って考え方が違っているってのは、前にも別のnoteで書かせてもらった。
まあ、この時は、ひとり親に対して政府がお金を出すってことについて書いたんだけれど、そもそもこう言うお金は政府の予算から出ているのであって、「俺たちの税金」から出ているってのが考え方として少しずれているって話をこのときも書いたんだよね。
松本人志さんの考えを想像してみる
で、まあその考え方のズレは一旦おいておいて、なんで松本人志さんはホステスに政府のお金が回ることを良しとしなかったんだろう?
銀座のホステスさんともなれば、俺たち庶民オッサンが見たこともないようなお金を儲けているイメージがある。
実際、銀座のホステスさんのコミュニケーション能力はものすごいって聞くよな。
#しらんけど
そのコミュニケーションをいかんなく発揮して、お客様のニーズに答えているからこそ、商売として成り立っているわけだ。
その商売を成立させているって並大抵のものじゃないような気がするのは俺だけかね?
だってコミュニケーションっていう実態を持っていないもので商売を成り立たせているんだよ?
それって、芸能人とかそう言う限られたヒトにしか出来ないことだと思うんだよね。
で、商売を成り立たせるためにしている努力ってのもすごいものがあると、俺なんかは想像してしまう。
でも、松本人志さんは「払ってほしくない」と言う。
どうも、文脈的には「高所得者であるホステスさんには税金を投入してほしくない」って言いたかったんだろうか?
それとも職業の貴賎みたいな感覚がポロッと出たんだろうか?
「正義」は伝わりにくい
何れにせよ、この松本人志さんの発言は本人の感性のようなものに起因する話で、政府の経済対策の本質にはなにも関係のない発言に見えるんだよね。
つまり「好き」「嫌い」をそのままコメントした感じに見えるんだよ。
人間なんだからそのへんの感覚を持っているってのは自然だし、それがマスメディアに乗っかって多くのヒトに届くのだって、ミスって捉えれば、まあそう言うこともあるかって思ったりもする。
俺がちっと気になったのが、この発言に対して例によって「正義の味方」っぽい流れがちらほら見えたことなんだよね。
当のホステスさんたちは当然のように不満を言うと思うよ。
そりゃあ、この自粛で青息吐息になっているヒトも普通にいると思うし、そもそも定額給付になったから、貰うヒトの経済状況は関係なくなっているので、そう言う意見は普通に出るもんだと思う。
ホステスじゃないヒトがこの件について何か言ったり書いたりするのも、自由だと思う。
それこそ、このnoteだって、松本人志さんの発言に対する俺の感覚を書いているわけだしね。
ただ、「正義は我にあり!」って伝え方は、相手に言いたいことが伝わりにくいんじゃないかなぁって思ったんだよ。
正義って、「これが正義です」って決められるもんじゃなくて、一人ひとり俺たちの中にあるもんじゃん?
つまり共通語になりにくいもんだと思うんだよね。
しかも、なまじっかその正義って感覚が俺たちの中で大事なものだったりするから、ちょっとすれ違っただけで、相手をやり込めに行ってしまうのが俺たちヒトって生き物だと思うんだ。
じゃあ、どうすれば良いのか?
多分だけれど、俺たちは正義じゃなくて、もっと素直に自分の心の有り様を表現したほうが良いのかもしれない。
今回の件で言えば、松本人志さんの発言は自分の中ではちょっと違和感がある。
その違和感の正体はもしかしたら自分の中に潜んでいる職業の貴賤の感覚があることを自分で認めたくないってことかもしれないし、経済的に考えれば、このどん底の状況でいかにお金を回すかを考える必要があるのに、お金を止める方向の発言が受け入れられないのかもしれない。
きっとこのnoteを読んでくれるあんたは松本人志さんの発言の問題点が知りたいわけじゃなくて、香坂兼人と言うオッサンの思いを読みに来てくれているんだろう?
だったら、それに答えたほうがきっと良いよな。
だから俺はこの松本人志さんの発言に対して感じた「違和感」に伴う俺の心の動きを伝えようと思ったんだ。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちの思いってコンテンツになると思うかい?
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