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カウボーイビバップの魅力

あんたにも忘れがたい物語ってのがあるかい?

俺たちオッサンが今までアニメやらマンガやら小説やら星の数ほどの物語を味わってきた。

夢中になってのめり込んだ作品もあれば、途中で物語を味わうのをやめてしまったものもたくさんある。
そんな俺の偏り方とは関係なく、今日も多くの物語が紡ぎ出されていく。

なんか、そう考えるとヒトの想像力って無限にも思えるもんだよな。

そんな物語の中で、ふとhuluを開いて見つけた昔のアニメがあった。

今回はそのアニメについて考えてみる回だ。

まあ、あれだ。
オッサンの昔話に付き合ってくれよな。

カウボーイビバップの魅力

今回見た物語は「カウボーイビバップ」だ。

huluやnetflixで見られるから見てみても損はない。

20年以上前の作品なんだけれど、ぶっちゃけ、俺が今まで見てきたアニメの中でいっちゃんスタイリッシュでカッケーアニメだと思う

なにがカッケーかって台詞回しと音楽が融合して物語を演出していく感じ。

なんつーかなんもかんもがキレイにリンクして作品として昇華している感じだ。

カウボーイビバップは徹頭徹尾「おしゃれ」なんだ。

おしゃれさを演出している音楽

何がこのおしゃれさを作り上げているんだろう?

一番はその音楽性だと思う。

ビバップって名前が付いてるくらいだから、作品コンセプトとして音楽を全面に押し出しているってのはわかるよな。

カウボーイビバップはSFアニメなんだけれども、SFアニメって基本はグッズの販売で制作費を回収するってモデルが普通だったんだ。

ガンダムを制作して、その関連でプラモデルが売れて、おもちゃが売れて、そのライセンス料で制作費を回収する。
アニメ単体ではお金が回しきれないわけだ。

で、カウボーイビバップは主人公たちはものすごいおしゃれでかっこいいわけだけれども、メカ周りはそのかっこよさを演出するためにものすごい地味だったんだよ。

つまり、グッズ販売しようにもメカがかっこよくないので絶対に子ども受けしないやつなわけだ。
変身も合体もしない。オンボロ宇宙船。
そりゃ売れないわな。

プラモやおもちゃが売れないわけだから、制作費を回収できない。
それに対してカウボーイビバップが選択したものが音楽だったってわけだ。

amazonの評価とか見てみ?
えげつない高評価がついているのがわかる。

実際、音楽を手掛けているのが天才菅野よう子さんなんだ。
なんつーか納得の出来だよな。

未だにその音楽については根強いファンが国内外でいるってことらしい。

あんたが見たことないとしたら、まずはオープニングのTANK!だけでも見てみ?

くそカッコイイべよ?

実際、サントラは未だに売れ続けているらしい。すげぇな。

圧倒的なセリフのセンス

このくそカッコイイ音楽に乗せて、主人公を始めとする登場人物のセリフがまたくそカッコイイ。

例えばこんなセリフがある。

カウンターの隅に座って、笑ってた。悲しそうに、笑ってた。
出典:カウボーイビバップ

作品を見た後にこのセリフだけを切り取ってみたんだが……。
やばいな、これ見ただけで泣けてくる。
なんで泣けるのかわからないけれど、泣けてくるんだ。

他にも特性チンジャオロースのセリフとか、空腹は最高の調味料だとか、もぉいたるところにオシャンなセリフがあふれかえっている。

そのセリフを山寺宏一さん、林原めぐみさんを始めとするベラボーに豪華な声優さんたちが紡ぎ出しているんだよ。

ほら、見たくなってきたべ?

個人的には「ベルモットの入れ過ぎだぜ」ってのは使えるタイミングを虎視眈々と狙っているセリフの一つだ。
※ベルモットがなんだ?ってあんたはコメント欄で聞いてくれ!

やせ我慢の美学

最後にカウボーイビバップの物語の内容の魅力だ。

カウボーイビバップはハードボイルドに分類される物語なんだけれど、このハードボイルドってジャンルの魅力って「やせ我慢」だと思うんだよ。

男は愛する女のためにやせ我慢をし、女は愛する男のためにやせ我慢をする。

友は友のためにやせ我慢をして、敵は敵のためにやせ我慢をする。

そのやせ我慢がいちいちカッケーわけだ。

カウボーイビバップでもそのかっこよさはいかんなく発揮されている。

それこそ、あんたは日々そのやせ我慢をしていると思うんだ。
そんなあんたのかっこよさを思い出せる作品だと思うんだよね。

なあ、あんたはどうだい?

カウボーイビバップでカッコつける自分を取り戻してみないか?

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