妻の新しい人生
あんたも「人生の節目」ってやつを意識したことがあるかい?
俺の妻はまさにその人生の節目ってやつに差し掛かっている。
今の職を辞することにしたんだ。
当然家族として彼女の意思を尊重してサポートしていくことになるわけだけれども、よく考えたら就職してからこっち離職も転職も俺自身は経験していないので、どうサポートしたもんだろうってことがよくわかっていないんだよな。
やれホニャララ金をどうすれば受け取れるだとかはもともと人事部勤めの妻のほうがベラボーに詳しいので、そっちは任せておいていいはずだ。
その上で、俺に求められているものってなんになるんだろう?
今回は複業が成立する世界観において、妻と俺はどんなふうに考えていくのが良いのかってことを考えてみる回だ。
例によって正解なんてある話じゃないけれど、付き合ってくれよな。
ってか、教えて。
妻が世界で大人として振る舞うってことの価値
妻に限った話じゃないとは思うけれども、多くの人は職業を通じて世の中に価値を提供しているって思うと思うんだよな。
ここで言う職業ってのは専業主婦やボランティアのような給料が基本発生しないような仕事を含めてね。
要するに自分の「活動」が家族を含めた世界に影響しているって実感が大切なんじゃないかと思うわけだ。
どこかの会社に所属している場合は、その活動するべき内容を提供してもらえるので、「何を活動するべきか」ってことをそれほど考えないでも済む。
もちろん成果を残すために具体的な活動内容を検討することは必要だけれども、どこの誰に何をどれだけ提供するのかってのを全部自分で考えるってのは結構しんどいと思うんだよね。
俺自身は仕事以外の部分での活動もそれなりにしてみているわけだけれども、その活動をどうしていけば良いのかなんて、絶対答えが出ない話だと思っているわけよ。
妻自身は悩んでいない
そんなふうに俺は悩みまくっているわけだけれども、当の本人は至って普通だ。
新しい生活に対して全然不安を抱いていないっぽい。
なんでだろう?って考えてみる。
今の職業が非常に彼女にとって苦痛を伴うってのはあるんだろうけれども、自分の経験値を活かすことが出来ない環境に自ら進んでいくことに対して、俺からするとびっくりするくらいに前向きだ。
「あれやってみようかなぁ」「これやってみようかなぁ」とニコニコしながら話している姿を見る。
当然いきあたりばったりのアイディアなので、全然成立するかどうかなんて考えられた話じゃないんだけれども、同世代の自分からすると、そのバイタリティは感嘆するものがある。
いかに俺が日々の生活に埋没しているのかって思ったりもする。
再就職と起業と
で、まあ俺らくらいの年代ともなると再就職はかなり条件的に限定されるってのが現実だ。
となると、二足のわらじをすることを視野に入れないと話にならんってことになるわな。
幸い、妻の場合は日本舞踊の師範って肩書があるので、その方面での活動はやれる要素はある。
まあ、現時点で休日に教室的なこともしているしね。
まあ、気になったら受けてみてよ。
ただ、こう言っちゃなんだけれども、妻は経営センスがお世辞にもあるとは言えないんだよなぁ。
何に投資して、何からリターンを得るとか計画を形にするのが壊滅的に不得意なんだ。
どうやったらそのへんの感覚って経験したり培ったりできるんだろうね?
やっぱ経営を実際になさっている方と会うことで、その実体験を肌で感じさせてもらうのが近道ってことなのかもしれんなぁ。
実際に日本舞踊というキーワードでもすでに教室をある程度の規模で運営なさっているヒトも知り合いにはいるみたいなので、そのへんからコミュニケーションを取らせてもらうって方向なんだろう。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちの世代が完全に別の世界に足を踏み出すためには何が必要だと思う?
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