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エンケラドスに海がある意味

あんたはエンケラドスって衛星を聞いたときがあるかい?

土星の衛星なんだけれど、俺とかは宇宙戦艦ヤマトで出てきた星なんで、ワリカシガキンチョの頃から印象がある星なんだよな。
劇場版ではカットされちまってるんだけどね。

間欠泉があるとかって言うんで、あんなに太陽から離れたところで液体の状態で水が存在できるのか?とかちっと思ってたんだよね。

で、なんとなくネットを眺めているとこんなニュースが出てた。

なに?
エンケラドスの内側に海があって、それはハビタブル・ゾーンになりうるって?

ハビタブル・ゾーンってのは水が液体のまま存在できるって範囲のことね。
地球の場合、絶妙に太陽との距離が保たれていて、もし少しでも太陽に近かったら金星みたいな生命が育まれることがありえないような過酷な環境になっていたし、遠かったら火星みたいに水がドンドコ凍ってしまう。
※火星の場合は惑星の大きさが小さすぎて大気が薄くなっちゃうってのもあるけれど。

そんな具合にハビタブル・ゾーンってのはその恒星系の中心である恒星との距離で決まるって俺は思い込んでたんだよ。

ところが、太陽から遠く離れた土星の衛星にハビタブル・ゾーンが存在しうるときたもんだ。

おう、マジか。

今回は今まで俺が想像もしていなかったハビタブル・ゾーンについて思いを馳せてみる回だ。

まあ、ロマンじゃんか。
妄想に付き合ってくれよな。

ハビタブル・ゾーンにヒトが期待するもの

ハビタブル・ゾーンといえば「生き物がいるかもしれない」ってまず思うわけだよな。

なんつっても水があるんだもんよ。液体で。

しかもエンケラドスの内部の水にはリンが含まれているってんで、なおのこと生き物がいるかもしらんって話らしい。

なんで、こんなにもヒトは地球以外の星に生き物を求めるんだろう?

たぶんだけれども、俺たちヒトは寂しいんだよな。
この広大な宇宙のなかで地球にしか生き物がいないってことが信じられない。というか信じたくないんだ。

まあ、そもそも生き物ってなんだって話になるのかも知れなけれどさ。

エンケラドスに生き物がいたらどうなるのか

仮にエンケラドスに何らかの生き物がいたとしたら何がどうなるんだろうな?

たぶん生命科学みたいな分野での研究が激変するとは思う。

そりゃあ、地球以外の場所で生き物が生きていけるってなったら「おいおい、じゃあなんとかすりゃ俺たちも住めるんじゃね?」って思うヒトもいてもおかしくないしな。

水がある。
生き物もいる。
もしかしたら未知のエネルギーも調達できるかもしらん。
なんなら土星のガスから無限に近いエネルギーをとれるかもしらんしね。

いや、それを言うなら月に吹き付けられている太陽風で蓄積されているはずの物質とかもっと手軽に手に入れることができるだろって?
そりゃそうだ。

エンケラドスへの移住よかスペースコロニーの建設の方がリアリティあるだろって?そりゃそうだ。

なんなら地球上の今は住めていないような環境にいろんな工夫を凝らして都市を建設する方が先だろって?
全くもってその通りだ。

俺たちが知らない何か

そのことを全部認めた上で、俺はエンケラドスに生命がいるかどうかってことにこれ以上無いくらいの興味を抱いているってのは認めざるを得ない。

つまりは俺にとっては「どうやって俺たちヒトが生き延びる方法があるのか?」と言う差し迫った課題の解決方法としてではなく「ただ世界がどうなっているのか?」と言う知的好奇心だけでエンケラドスの話を見ていたんだよな。

要するにただの趣味ってやつだな。

でもたぶんだよ?
この他の星に俺たちが知らない何かがある。

これって、今の俺たちを変える何かがそこにあるって意味じゃんか。

俺たちヒトは産業革命が起きるまで脈々と農業を続けてきた。
いや、まあその農業をやる前までは狩猟採取で生き延びてきたんだけれどさ。

産業革命後に「俺たちには知らないことがいくらでもある」ってことをヒトは知ることになった。
その結果、俺たちは俺たちを無限に変えることが出来るってことを知ったわけだ。

そうして、エンケラドスと言う遥かなる大地に見知らぬ何かがある。
ヒトって生き物は、もうその無知を無視することが出来ないようになっているってことなんだよな。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちヒトはこの無限に続く知識への欲望に突き動かされながらどこにたどり着くんだろうな?

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