見出し画像

言葉によるコミュニケーション

あんたは誰かと議論を交わすってことがあったりするかい?

仕事をやっていると、どうやったら効率的に仕事を進められるかなんてテーマで議論をすることってあると思うんだよ。

やれ、○○の作業効率が悪いのはなんでだろう?とか、もうちっと働きやすい環境って作りたいよなとか。

この議論ってやつの大前提にあるのが「相手の話を聞く」ってことだと思ったりするんだよね。

ところが、この話を聞くってのが実のところめちゃくちゃ難しい要素があるようにも思えるんだ。

今回は相手の話を聞くってことについて考えてみる回だ。

実に難しいことだけれど、考えてみようぜ。

相手の話を聞くというのはどういう作業なのか

一言で相手の話を聞くというけれど、それってなんなんだろう?

例えば、さっきの仕事の能率の話を仲間としていたとする。

相手がこう言う。

「今の現場作業って無駄が多いと思う」

そんな風に話をされた時にあんたならどう答える?

「具体的にはどこに無駄を感じた?」

そんな感じで聞くよな。
それに対してこんな答えが返ってくるとする。

「だって○○君はシフトの時間が過ぎていても仕事が一段落するまでは継続するけれど、□□君はシフトの時間終わりに言葉で次のシフトのヒトに言葉で引き継ぎするだけで済ましている」

この例だと、微妙に「無駄」という概念のズレが相手とあんたの間に生じているって感じで書いてみたんだけれども、なんとなくありがちだよな。

あんたにとっては、「え?なんの話ですっけ?」って感じるかもしれないし、相手にとってみたら「なんでわかってくれないんだよ」って思うやつかもしれない。

で、もしかしたらそのズレをあんたは敏感に感じることができたなら、そのズレを何とかして矯正するための努力を始めるかもしれない。

「つまり、引き継ぎのやり方がヒトによって違うのが効率が悪いってこと?」

みたいな感じで。

そしたら相手はこう返してきたりする。

「って言うか□□君無責任だと思うんすよ」

って感じでそもそも相手のヒトは「無駄」ってことを話したかったんじゃなかったなんてのが感じられることもあると思うんだよね。

こんな場合に「ヒトの話を聞く」正解ってどこにあるんだろうな?

言語化能力の個人差

さっきの例でいけば、多分だけれども相手のコミュニケーション能力ってのは低いとは思えない。
でも言語化能力についてはいささか疑問があるって感じだと思って書いたんだよね。

逆に言語化能力はあるけれど、コミュニケーション能力が残念なヒトもいると思う。

俺は多分どっちかと言えば言語化能力はあってもコミュニケーション能力が残念なタイプだと思う。

なんつーの?
相手の気持ちを言葉にして具体的に共有していかないと、相手の気持ちを理解できてないって気持ち悪さに耐えられない感じ?

コミュニケーション能力が高いって思うやつを眺めていると、多分こいつ相手の気持ちを言語を通さないで理解しているよなって感じることってないかい?

そう言うやつは言語というツールを使わないで相手のことを理解できるので、言語化能力ってのを磨く必要がないんだよな。

で、そう言うやつと俺みたいなやつが話すと、俺みたいなやつは「つまりどう言うこと?」とか聞いちゃって、「なんだよわかるだろ?」って会話が成立しないなんてことも起きちまう。

相手の感情を想像する

そんなニュータイプみたいなコミュニケーション能力保持者に対して、俺みたいなオールドタイプはどう対応していくのが正解なんだろう?

多分、相手の感情を言語を経由しないで理解する能力ってのは鍛える方法がない気がするんだよ。

出来るやつは最初から出来るし、出来ないやつはどうやっても出来ない。

そして、ニュータイプはオールドタイプにとって「議論が噛み合わない相手」になるし、オールドタイプはニュータイプにとって「気持ちが噛み合わない相手」になる。

おお、困ったぞ。
解決方法がまるで思い付かない。

多分だけれども双方にとっての「真実」って思考領域があったとして、ニュータイプはその領域を感覚で共有したと感じられるんだけれども、その感覚のズレってのを言語によって具体化できない。

対してオールドタイプは「真実」の思考領域を言語という縛りで狭めていくことでしか認識できないので、ズレを具体的に矯正したくなるけれども、そのあまりにもデジタルなアプローチはニュータイプには「責められている」という感覚を植え付けるものなんだろう。

俺のようなオールドタイプは言語化能力を向上させることによって認識できる「真実」領域を増やしていくしかない気がする。
じゃあ、ニュータイプはどうすれば良いんだ?

なあ、あんたはどう思う?

俺たちはどうすれば誤解なく分かり合う世界にたどり着けるんだろう?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?