コミュニケーションを振り返る
あんたもコミュニケーションを駆使して日々を乗り越えていっているんだろうね。
情報化社会の今、俺たちは様々な方法でコミュニケーションを取り続けている。
20年前には想像もつかなかったSNSでのコミュニケーションもそうだし、日頃の職場の仲間との会話だってコミュニケーションだ。
俺たちはコミュニケーションで生活を成り立たせているって言っても過言じゃないよな。
そんな生活の中心にあるコミュニケーションだけれども、考えてみれば学校でコミュニケーションの方法なんてものを習った記憶がない。
国語は当然習っているけれども、「円滑なコミュニケーション」なんてものがどうやったら成立するのかなんてことは教えてもらっていないんだよな。
今回はコミュニケーションってものそのものについて考えてみる回だ。
まあ、肩肘張らずに付き合ってくれよな。
考える切っ掛けをくれた動画
まあ、例によってコミュニケーションってものを考える切っ掛けをくれた動画があるわけだ。
今回はこれね。
安定の中田敦彦さんだね。
この動画の中で「雑談力」をいかにして高めていけるかってことをめちゃくちゃわかりやすく教えてくれている。
雑談が5つの手順で出来上がっていること。つまり
(1) 始める
(2) 広げる
(3) 聞く
(4) 盛り上げる
(5) 好印象を残す
って手順なんだそうだ。
その各々の手順でやり方があるって動画だ。
な~んか、ものすごいためになった気がするんだよね。見てみてちょうだいな。
コミュニケーションを学ぶ機会
で、この動画を見ておもったのが、「ああ、俺たちこう言うことを誰からも学んでないなぁ」ってことだった。
この動画で教えてくれているようなことを実践できているヒトってたしかにいる。
俺が知る限り一番仕事をできるヒトを思い起こしてみると、ほぼ完璧にこの手順をこなせているんじゃないかって思うんだ。
結果として、そのヒトは人望を集め、会社での要職に付き、結果として多くの部下にやる気の起きる職場ってやつを提供している素晴らしいヒトだ。
それほど、自分だけじゃなくて、周りのヒトも幸せにすることができるコミュニケーションなんだけれども、俺たちはコミュニケーションの方法ってやつを「学ぶ」機会は大学まで出させてもらっていても体系立てて学ぶなんてことはなかったような気がするんだよな。
あえて言うなら義務教育中の「道徳」がそれに当たるのかもしれないけれど、それも「どう感じるか」を問いかけられるのが主で、とても体型だった学問として学ぶって感じではなかったとおもうんだよね。
コミュニケーションを学ぶって状況が描かれた小説
確かにコミュニケーションを体系立てて学ぶってのは難易度が高そうだ。
何しろコミュニケーションってのはものすごいイレギュラーの連続で、それに対応するためのパターンってのは無限にある気がするもんな。
でも、俺はそのコミュニケーションを学問として成立させた世界が描かれた小説ってのを知っている。
これだ。
俺の大好きな作家さんの一人である栗本薫さんの傑作SF小説「レダ」だ。
栗本薫さんの生前に一度お会いして握手頂いたのは一生の宝ものの思い出だ。
このレダの中で描かれる世界には「会話学」という学問がある。
ありとあらゆる会話パターンを分析して、このパターンのときに反応する方法はこうって感じでコミュニケーションそのものが体系化されているって状態だ。
レダの世界ではすべての市民が幸せになる義務を負っていて、その根幹にある学問がこの会話学って事になっている。
レダではそんな世界で多くのヒトが幸せを享受している中でどうしてもうまく幸せを感じられない主人公ってのが描き出されている。
まあ、読んでみて損はないとは思うんで気になったら読んでみてよ。
コミュニケーションの体系化は俺たちを幸せにするか
で、このレダを読んでみて、俺は主人公が幸せを感じられないってことそのものに違和感を感じたことを覚えている。
なんでコイツしあわせになれないんだろう?
今考えてみると、主人公のオリジナリティみたいなものを表現する会話パターンが「会話学」に存在していなかったように思えるんだよね。
つまり「会話学」に抜け落ちがあったんだけれども、それを修正するプロセスがなかったって感じ。
つまりコミュニケーションをキッチリ学ぶってことそのものは、本来は俺たちはやっていくことがとても大きな価値を産み出すってのは間違いないって感じを受けているんだよね。
まずは中田敦彦さんが教えてくれたことを意識しつつ、俺たちの周りにあるコミュニケーションのパターンってのを自分なりにまとめてみるのがいいのかもしれない。
一体、俺たちはどんな言葉に喜びを感じて、どんな言葉に怒りを感じるのか。
ちょっと自分自身を振り返るきっかけになりそうだと思うんだよな。
なあ、あんたはどうだい?
あんたはコミュニケーションで周りのヒトを幸せにできると思うかい?
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