ダイレクト課金を押さえろ・「新世界」を読む
ようこそ「新世界」の世界へ。
この記事はお笑いコンビキングコングの西野亮廣さんの著書「新世界」をその章立てごとに読み解くことで、より「新世界」という作品をあんたに楽しんでもらうための記事だ。
今回は14回目。「ダイレクト課金を押さえろ」の章を読み解いていこう。
目次はこちらね。
ダイレクト課金という手段
ダイレクト課金。つまりはコンテンツを発信する俺たちが直接コンテンツを楽しむ人達からお金をいただくっていう手段。
その手段を選択出来る人は限られている。そう、あんたも思うかい?
実際に、ダイレクト課金の手段を手に入れている人はものすごく限られている。
信用を貯めまくっている人。それがその条件だからね。
信用を貯めるためには、多くのGiveをしていく必要がある。そのためには「誰がどんなことを求めているか」ってことを真剣に考える必要がある。
誰かのことを真剣に考える。それは人生の中で限られたときにしか行われない。
俺たちは、俺たち以外の誰かに思いを馳せることは驚くほど少ない。
自分のことで手一杯だからな。
でも、俺たちが生きている今という時代は貯金ですら生きることのリスクヘッジにならない時代だ。
俺たちは死ぬ気で信用を得ないといけない。そうしなければ、家族や愛する人たちを守ることすらままならない。
そして、西野亮廣さんは行動した。
クラウドファンディングという手段を世の中に広めて、自らがダイレクト課金を得る手段を具体化するために。
西野亮廣さんが、初めてクラウドファウンディングに挑戦したのは2012年末から2013年初にかけたタイミングだったそうだ。
《はじめまして。キングコングの西野です。実は今、『クラウドファウンディング』というものに挑戦してまして…良かったら、コチラのサイトを覗いてみていただけませんか?》
出展:新世界
今や時代の寵児。西野亮廣さんが世界を変えようとした瞬間だ。
でも、クラウドファウンディングなんてものが一般に認知されていない時の話だ。
当然のように批判が相次いでしまう。
「宗教」「乞食」…この辺の言葉はひととおり浴びたね。
例のごとく「自分の金でやれ」とも。
仕方がない。皆が知らないものに手を出す時には、この類の痛みは必ずセットでついてくる。
出展:新世界
この「自分の金でやれ」っていう批判は的を外しているってのは、ここまで「新世界」を読み勧めてきたあんたには感じることが出来ると思う。
購入型のクラウドファウンディングは予約販売。
投資型のクラウドファウンディングは投資。
寄付型のクラウドファウンディングは寄付による応援というリターン。
そのいずれもが、クラウドファウンディングを主催している人の「売上」だ。
そのことをまずは理解しておきたいもんだよな、
で、その売上に向かって西野亮廣さんは邁進した。
仕方がないので、「キンコン西野」で検索して、ボクのことを呟いている人、一人一人にコチラからコンタクトをとった。
会いに行けるアイドルならぬ、会いに来る芸人だ。
出展:新世界
そういう努力のもと、ダイレクト課金という手段を西野亮廣さんは手に入れたんだね。
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