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マインクラフトのマーケティング

あんたにもお気に入りのゲームってのがあるかい?

世界中で最も売れているゲームって言えばマインクラフトだよな。

このマインクラフトってゲームのマーケティングって結構不思議だよな。

マインクラフトのゲームって当初売り出したときの原型がなくなるくらいに変化し続けている。
このマインクラフトの世界でできることがものすごい増えてきて、それに伴って遊び方も無限に増殖し続けている。

それにも関わらず、マインクラフトのソフトそのものは買い切り型になっていて、Mojang社に対する売上は最初の1回だけになっている。

今回はマインクラフトというゲームでのお金の回り方について想像を巡らす回だ。

ちっとエンタメを回すやり方ってのを考えてみようぜ。

マインクラフトというソフトを何度も買う

マインクラフトというソフトは結構な環境で動かすことができるようになっている。

Windowsでも動くし、Switchを始めとする多くのコンシューマゲーム機でも動かすことができる。なんなら携帯電話やタブレットだって動かせる。

今の御時世、携帯電話やタブレットなんて一人1台以上持っているってのが普通になりつつある世界だ。

そして、マインクラフトというゲームは老若男女を問わず遊べる要素を持っている。

結果として一家の中に複数のマインクラフトソフトを購入するって現象が起きていると思うんだよね。

事実、我が家でもAmazonFire用、Switch用、携帯電話用、Windows用と複数買い込んでいる。

ゲームでこう言う買われ方をするのってマインクラフトくらいなんじゃないかな。

マーケットプレイスで経済圏を作る

もう一つマインクラフトですげぇなって思うのが、ソフトとしての改造を前提にして、その改造方法を公開しているってところだ。

サンドボックスゲームって特性上、やれることが無数にありつつ、そのやれることを実現するための制約そのものがゲーム性につながっているって思うんだ。

ところが、その制約そのものが様々な形になっていたら?
多分発想はそう言う感じだったと思うんだ。

制約条件を少し変えるだけでマインクラフトというゲームが別物になる。
それはその制約パターンが生まれるたびに新たな売上を生むことを意味している。

そして、制約パターンを生み出すことに自分たちの会社だけのリソースでは限界があるので、その制約を作り出す方法そのものを公開して、その「新しいゲーム」を自分たちの経済圏で流通させる。

これって実にうまい方法だよな。
魅力の源泉である「自由さ」を現実世界に溶け込ませるような感じ。

なんつーんだ?
ディズニーランドでディズニーグッズを売るような感じ?
#ちっと違う

Realmという広告

もう一つうまいなぁと思うのがRealmという仕組みだ。

マインクラフトのような「なにかを作る」ゲームって、絶対に作ったものを「誰かに見せたい」って思うのがヒトって生き物だと思うんだよ。

その意味で実に多くのマインクラフト動画がYou Tubeを始めとする動画サイトで公開され続けている。

その究極系が同じ世界で作品を体感するって言うマルチプレイだと思うんだ。

その環境としてRealmという環境が公式に用意されているんだけれど、この環境って究極的にはメチャクチャ効率のいい広告なんだと思うんだ。

実際、マルチプレイをしたいって思ったとして、普通にクライアント間でつなげて行うって方法も用意されているし、なんならマインクラフトのサーバを立てることもソフト利用料としては無料で行うことができるようになっている。

Realmを利用することは、お気軽にマルチプレイができる状況をつくるって価値くらいしか本来はないんだよな。

でもRealmでマルチプレイの楽しさを知ってしまったヒトは何を始めるのか?

自分の労力やお金を使ってマインクラフトの世界を広げに行こうとするんだよ。

つまり自分でサーバ立てたり、何処かのサービスを使ってみたりして、マインクラフトという体験を多くのヒトと共有するために動き始めるわけだ。

結果としてマインクラフトという価値観がどんどん広がっていって、マーケットプレイスや新たなソフト購入って言う循環が起きているってわけだ。

なあ、あんたはどう思う?

マインクラフトという娯楽はこれからも生き続けてくれると思うかい?

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