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にしのあきひろ 光る絵本展 in 東京タワーに行ってきた

にしのあきひろさんってあんたは知っているかい?

お笑い芸人のキングコングの西野さんって言ったほうが伝わるかもしれないな。

「はねるのトびら」で一世風靡したあのキングコングの西野さんだ。

知っているヤツは知っていると思うけれど、今、彼は絵本作家としての活動もしている。
その絵本作りのやり方についても賛否両論が飛び交っているんだが、その話より、今回この光る絵本展ってやつをこの目で見てきて、感じる所があったんだ。

今回は、光る絵本展で俺が感じたことをツラツラと記録していく回だ。

ちょっと付き合ってくれよな。

東京タワーという雑踏の中にある「光る絵」

のっけから、息子の満面の笑みと対象的な俺の仏頂面がなんとも言えないコントラストを醸し出しているわけだが、あんたはこの絵を見て何かを感じるかい?

ぶっちゃけ、俺は今回の絵本展については、結構な不満を抱える結果となってしまった。

絵はきれい。流れている音楽も心地よい音楽だった。

決定的に俺を仏頂面にさせたもの。

それが「雑踏」だった。

写真に映っているのは「えんとつ町のプペル」という絵本の絵画だ。

この本は、俺の中で「にしのあきひろ」という絵本作家を鮮烈に印象づけた絵本だ。

絵本を複数人でプロジェクトを組んで作り上げる。
そのために必要な資金をクラウドファウンディングで集める。
そのリターンとしてこの絵本が世に出回っていく。

絵本という凝り固まった業界に様々な風穴を開けた作品、いやプロジェクトだと思う。

それ以上に、俺に印象付けられたのは、その絵と物語の両方の手段で揺さぶられた俺自身の心だったように思う。

つまり、この絵は俺にとって俺の中にあった大切な思い出の一つになっているってことなんだ。

その絵が「絵本展」という形でみんなと共有されている。
そのことがシンプルに嬉しくてその場に足を向けたわけだ。

でも、そこにあったものはそんな俺の心の中にある風景とは似ても似つかない「雑踏」だった。

美しい絵も美しい音楽もその「雑踏」というノイズでかき乱されていく。

「えんとつ町のプペル」は猥雑な世界の中でその上にある星空という清らかなものという対比で描かれている。
当然、物語はその清らかなもので締めくくられているわけだけれども、その清らかな物語が「雑踏」という猥雑なるものにまみれている様は、まるで心を土足で踏み荒らされたような嫌悪感を俺の中に生じさせてしまった。

粗雑に扱われた絵画

さらに俺をがっかりさせたのが、絵画の扱われ方だ。

ちょっと上の写真を見てみてほしい。

光る絵がどんな風に飾られているかを。

完璧にサイズをあわせてある光る絵がなんとも雑多に飾られているのがわかるよな。

全然ぴしっとなっていない。ガタガタに飾り付けられた絵はその本来の美しさを俺たちの印象に残してくれない。
「雑だ」という印象が先にたってしまう。

今回の絵本展を主体として引っ張っているのが、にしのあきひろさんの会社の人なのか、東京タワーの人なのかは分からない。

でも、これは作品に対する冒涜だ。

あの物語を「雑に扱う」ってことがこれほどに、俺の心を乱すとは思ってもいなかった
それだけ、えんとつ町のプペルやチックタック 約束の時計台が俺の中で大切なものになっていたんだと、その雑さが気づかせてくれた。

東京というマスの中に作品を展示するということ

光る絵本展は以前、万願寺というお寺で開催されたことがある。

ここでは、その万願寺という場を含めた演出がなされていた。
意図的に万願寺に訪れる人数も制限をかけていた。

この光る絵本展というのは静寂とともにあって始めてその真価が発揮されるものなのかもしれない。

上の動画を見てもらえればわかるが、降り注ぐ雨すらも、作品を際立たせた額縁になっている。

関わるスタッフメンバーがその絵画に深い愛情を持っていることがよく伝わるイベントだったんだと思う。

それに対して、東京タワーではその愛情が感じられなかった。
なんでこんな事になってしまったんだろう?

それはもしかしたら東京という場が持つ「生産性神話」なのかもしれない。

絵本展は東京タワーにとってはイベントの一つ。
そこに必要なのは作り込む喜びでも、作品に注ぎ込まれる愛情でもない。

ただのイベントなんだ。

理路整然と作品を並べることも、音楽のボリュームをコントロールするきめ細やかさも、そこには必要ないものとして切り捨てられている。

万願寺では、惜しみなく注がれていた愛情が、東京タワーでは注がれる余地がなかった。

もし、あんたが万願寺を体験したのなら、あえて東京タワーに行ってみてほしい。

その差が何から生まれるものなのか。
あんたの目で確かめてみてほしい。

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香坂兼人

システムエンジニアをやる傍ら色々挑戦中。 「俺たちは感動するために生きている!」 そのための活動を実施中!

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