日常となる信用販売・「新世界」を読む
ようこそ「新世界」の世界へ。
この記事はお笑いコンビキングコングの西野亮廣さんの著書「新世界」をその章立てごとに読み解くことで、より「新世界」という作品をあんたに楽しんでもらうための記事だ。
今回は10回目。「日常となる信用販売」の章を読み解いていこう。
目次はこちらね。
これからくる「貯金」がリスクになる時代
あんたは将来のための「貯金」ってやっているかい?
俺たちオッサン、特に養う家族がいるオッサンどもにはこの「貯金」ってやつはどうしたって避けて通れないことだよな。
俺たちオッサンは働けなくなったらその途端に家族の生活が激変する。そうならないために、俺たちは保険をかけとかなきゃいけない。
あんたが失業してから、またあんたが所得を得られるようになるためにどれだけの時間的な余地をもたせる事ができるか。その時間はあんたがしている「貯金」の額に比例する。
これが今の「常識」ってやつだよな。
ところが、ここまで「新世界」を読み進めてきた俺たちはその「常識」の外に幸せに生きている人が実際にいることを知っているよな。
ホームレス小谷さん。
その生き様は完全に「貯金が俺たちの家族を守る期間を与えてくれる」という常識の外にある。
「お金とは『信用』であり、クラウドファンディングとは『信用を換金する装置』だ。」の章でも触れているが、ホームレス小谷さんは貯金ってやつは殆ど無い。
でも結婚式をしようとすれば、たちまちクラウドファンディングで資金調達できるし、この間は何かわからないが、金ピカの部屋に横たわるホームレス小谷さんの写真がリターンに設定されたクラウドファンディングにきっちり支援がついてた。
※その金ピカ写真一枚が10万で売れたってわけだ
こんなふうに、ホームレス小谷さんはいつでも皆からお金を調達することが出来る。
なぜか?
それはホームレス小谷さんが「信用持ち」だからだ。
この「信用持ち」という状態になってしまえば、「貯金」という保険が全く意味を持たなくなる。
何しろ、困ったときは皆が助けてくれちゃうわけだからな。
「貯金」が保険にならないのはわかった。でもなんでリスクなんだって?
それは「信用」を得ることに対する機会損失につながるからだ。
新世界ではこんなふうに俺たちに伝えてくれている。
「お金を銀行に何年も寝かせておくぐらいなら、そのお金を使って一人でも多くの人を笑顔にして、信用を稼いでおいたほうがいい」という流れになる。
出展:新世界
そう、俺たちは一人でも多くの人を笑顔にする必要があるんだ。
「信用」は笑顔とともにある。これはちょっとした発見だと俺は思うんだよね。
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