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初見に布教する『P3R | ペルソナ3 リロード』


はじめに


このエントリは、2024/2/2(金)に発売のゲーム、「ペルソナ3リロード(以下P3R)」を布教する目的の記事です。
まだ発売前なのでレビューではありません。

以下の方をターゲットに書いています。

  • もう予約してるよ、買う気でいるよ、という方は読まなくていいです。

  • 気になってはいるよ、名前聞いたことあるよ、という方は読まなくていいので代わりに今すぐAmazonなりPS Store、またはSteamなりで予約してください。

  • 全然知らないよ、という方はこの記事を読んで興味を持ってくれたら嬉しいです。

  • オリジナルのペルソナ3や、P3F・P3P・P3Dをプレイ済みだったり、映画P3Mを観た人はまあ買いますよね?

というのはまあ建前で、つい最近発表された新オープニングが良すぎてペルソナ3語りたくなっただけです。

販売ページ

プラットフォームはPS5, PS4, Steam, Xboxです。
Switch版ないのが布教側からすると残念ですが、Steam版が最初からあるのはいいですね

Amazon

PS Store

Steam

先に結論

というわけで、ペルソナ3やペルソナシリーズについてあまり知らない方向けに布教するため、そもそもペルソナシリーズってなんなのか? ストーリーは続き物なのか? とかまずは本作の位置づけを簡単に説明しますが、
先に結論を述べておきます。

・ペルソナシリーズはナンバー間でほぼ話の繋がりはありません。
・ペルソナ3リロードはオリジナル版をリメイクした作品です。
なので最初に「ペルソナ3リロード」をプレイして大丈夫、というか今から昔のリマスターをプレイするよりも快適になっているので、ペルソナシリーズ初プレイにおススメです。

ペルソナシリーズとは?

シリーズ主人公
左からP5(屋根ゴm…ジョーカー)→P1(ピアスの少年)→P3(キタロー)→P3P(ハム子)
→P2罪(たっちゃん)→P2罰(舞耶姉)→P4(番長)

ペルソナは1996年発売の「女神異聞録ペルソナ」から始まったゲームシリーズです。
「女神異聞録ペルソナ」はアトラスの女神転生シリーズから派生した作品ですが、これを一作目としてのちにペルソナ2、3…と独自路線でナンバーを重ねていきます。
特にペルソナ3からはデザインや音楽、設定などを一新し、よりライト層向けに舵を切っており、最新作である「ペルソナ5」関連作は全世界売り上げ1000万本を達成しました。

ペルソナシリーズはナンバリングによって舞台や設定、登場人物が変更されるため、ナンバー間でストーリーの関連性はほとんどありません。
シリーズプレイヤー向けのちょっとしたサービスで、過去作のキャラの名前が出たり、といったくらいです。

特にペルソナ3は、別ゲーと言っても過言ではないくらいにそれまでのシリーズとは大幅に設定・システムなども異なるため、初めて触れる作品としてベストです。

ペルソナ3とは?

ペルソナ3はペルソナシリーズの3作目となる作品です。
(※正確にはペルソナ2が罪・罰の2作に分かれているので4作目ですが)

ゲーム概要

港区の人工島ポートアイランドにある月光館学園高等部に編入した主人公の少年は、怪物の襲撃をきっかけに「ペルソナ」という心の力に目覚める。

彼は特別課外活動部(S.E.E.S.)に加入し、仲間と共に「影時間」に現れる謎の怪物「シャドウ」を討伐するため戦い続ける。

果たして彼を待ち受ける運命とは…

ペルソナ3リロード公式サイト
https://p3re.jp/

2006年にPS2向けに発売されてから、様々な派生作品が生まれています。

ペルソナ3関連のゲーム作品

  • ペルソナ3(P3)…オリジナル版、2006年発売

  • ペルソナ3フェス(P3F)…後日談などを追加したバージョン、2007年発売

  • ペルソナ3ポータブル(P3P)…女性主人公を追加したバージョン、2009年発売

  • ペルソナ3ダンシングムーンナイト(P3D)…音ゲー、2018年発売

  • ペルソナ4 ジ・アルティメットインマヨナカアリーナ(P4U)…P4の格ゲーだがP3メインキャラも登場

  • ペルソナ4 ジ・アルティマックスウルトラスープレックスホールド(P4U2)‥上記の続編

  • ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス(PQ)…P3, P4のメインキャラが集まったお祭りゲー

  • ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス(PQ2)…P3, P3P, P4, P5のメインキャラが集まったお祭りゲー

  • その他移植・リマスターなど

  • ペルソナ3リロード(P3R)…オリジナル版のリメイク作、2024/2/2発売

映像作品

  • 劇場版「PERSONA3 THE MOVIE」…4部作のアニメーション映画。オリジナル版のストーリーをアニメ化した作品

  • テレビアニメ「ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜」…ペルソナ3の10年後の世界を舞台にした作品。関連性はほぼない。

その他

  • 小説版…スピンオフの小説作品。複数ある。

  • 漫画版…オリジナル版ストーリーの漫画化作品。タルタロス劇場というギャグ漫画もある

  • 舞台版…複数章ある。P3Pをベースに上演会によって男性主人公、女性主人公に分かれている。

「ペルソナ3リロード | P3R」とは?

さて、ペルソナシリーズとペルソナ3に関して説明したところで、肝心の最新作「ペルソナ3リロード」の位置付けですが、これはオリジナルのペルソナ3のリメイク作品です。

オリジナル版P3はもちろん、P3Pや近年のリマスターはいずれもシステムやグラフィック的に古いところがあって、今からやるにはなかなか敷居の高い部分もあるので、今回リメイクになってだいぶ遊びやすくなると予想されます。
また、設定やキャラクターに関してはオリジナルから変更はないと思われる一方、一部の要素に関してはP3Fのものを含むらしいことが事前のインタビューで判明しています。

上記インタビューでもP3Rがペルソナ3の"決定版"と言われている通り、要はペルソナ3がどういうものかを知りたいのであれば本作をやるのが一番手っ取り早いと言えるでしょう。

推しポイント

ペルソナ3リロードの紹介も済んだところで、私がお勧めする本作の要素について書いていきたいと思います。

音楽

本作の大きな特徴でもあり、誰でもカジュアルに触れられる要素がやはり音楽でしょう。
オリジナル版では、それまでのシリーズとは打って変わってポップでパンク、ロックな曲調が作品全体の音楽のベースになっており、戦闘曲がインパクトのあるボーカル曲ということで話題になり長らく愛されています。

オリジナル版で言えばOPの「Burn My Dread」が一番好きな曲です。

映像含めると後のシリーズを含めても一番洒落ているOPだと思っています。
リロードの本編中でも流れることを期待したいところですが…
リロード版の新OPがつい最近公開されました。

これも聞けば聞くほどクセになるいい曲だし、映像もめっちゃいい
開始数秒の主人公が歩いてきて音楽プレーヤーで過去曲のイントロ流れるところでペルソナ3のファンはもう涙目です。

「ベイベベイベ」で有名な戦闘曲「Mass Destraction」はリロードでアレンジされて収録されています。

また、リロードに収録されているかは不明ですが、ラスボス曲「すべての人の魂の戦い」は本当にもう最高です。
曲のネタバレになるので詳しくは言えませんが、作曲者をして「ずるい」とまで言わせるニクい演出のある楽曲になっています。

リロードでOPが変更されたことで、ED曲も変更されている可能性が高いですが、オリジナルのED曲「キミの記憶」も人気曲です。
この曲以降、「ペルソナシリーズのED曲は日本語ボーカル」という定番ができました。

他には「Changing Seasons」という2学期から流れる日常曲が個人的にめっちゃ好きなのですが、リロードでもアレンジで収録されているようです。
リロードからの新曲も、オリジナルからのアレンジ曲も楽しめる要素になっています。
一部の曲は上のYoutubeリンクから試聴できます。

ちなみにゲーム限定版にはオリジナルサウンドトラックが付属します。
もちろん私は限定版で予約済みです。

コマンドバトルの気持ちよさ

ペルソナ3はプレスターン・コマンドRPGです。
プレスターンは「敵の弱点を突けば行動回数を増やせる」形式のターン制バトルのことです。
ペルソナでは敵の苦手な属性で攻撃したり、クリティカルを発生させることで敵をダウンさせ、「1More」として行動回数を+1させることができます。
また、すべての敵をダウンさせれば「総攻撃」として追加で全体攻撃を仕掛けることができます。

相手の相性や行動順を見極めて戦略を立てることで、有利に戦局を進めることができるわけです。
この戦略がハマった時の気持ちよさが魅力です。

バトルシステムは公式の動画を見るとイメージしやすいかも。

1More時に行動権を委譲する「シフト」や、キャラ個別の能力っぽい「テウルギア」など、原作にはなかった追加要素もだいぶバトルを快適にしてくれていそうです。
※P3F, P3Pであったミックスレイドは主人公のテウルギアになった感じなんすかね?

また、バトル中のUIもペルソナ5の超快適UIを引き継いでいるうえ、SEもいい感じに気持ちよさそうです。
あとはボタン入力の遅延や待ちなどが極力なくてテンポがいいことを祈ります。
ペルソナ5は直感的に理解しやすいボタン配置に、素早いボタン入力にも対応した操作性をしていたので、スタイリッシュでありながらもめちゃくちゃテンポがよく快適なバトルができていました。
ペルソナ3リロードでも同じようなゲーム体験ができれば最高です。


ストーリー

ペルソナ3のテーマは「死」です。
登場人物たちはみな誰かの死に関わっており、彼らと共に過ごす一年の間にもいくつかの死が待ち受けています。
そのためストーリーを通して結構ジメジメした展開があります。
仲間との関係も、P4, P5と比べるとギスギスすることもあったり、爽やかなだけじゃない青春を送ることになります。

主人公は都会の人工島ポートアイランドの学校「私立月光館学園」に転校してきた少年です。

主人公はデフォルトネーム無し。
片目が隠れる髪型をしていることから「キタロー」と呼ばれることが多い

寮生活が始まったその日に「影時間」という深夜0時に訪れる隠された時間に遭遇し、そこで「シャドウ」と呼ばれる怪物に襲われます。
シャドウに対抗するための心の鎧「ペルソナ」を覚醒させた主人公は、同じ能力を持つ仲間たち・特別課外活動部の一員として、シャドウ撃退と「タルタロス」と呼ばれるダンジョンの攻略をしていくこととなります。

ちなみにペルソナを召喚するには銃型の召喚機を自分に向けて撃つ必要があります。
これはメメント・モリを行動にあらわしたもので、ペルソナ3では死と向き合うことでペルソナを召喚する力を手にすることができる設定となっています。

仲間との絆を深めながら、満月の日に出現する強力なシャドウを撃退し、はるか高いタルタロスの頂上で待つ死の運命に立ち向かっていくまでの1年間を描いた儚いストーリーです。

原作のラスボス~EDは熱くもあり、悲しくもあり、温かくもあり、そして爽やかでもあった個人的ゲーム史上に残る展開と演出だったので、それがリロードでも追体験できればいいなと思います。

おわりに

ペルソナ3は今のペルソナシリーズの方向性を決定づけた作品です。
それがペルソナ5シリーズを踏まえて進化したシステムやグラフィックでリメイクされたのですから、シリーズファンはもちろん、ペルソナ初見の人にこそ勧めたい作品です。

他作品の話を出してしまいますが、
最近はFF16の話題も割と下火で、ドラクエも12発売まで間が空いている現状、P3Rは今一番熱いJRPGです。

また、P5まで開発に携わっていたペルソナチームも今はメタファー:リファンタジオの開発に人手を取られている中で発売されるP3Rは、その出来が今後のペルソナシリーズの期待感まで左右することになると思います。

シリーズ丸ごとに対する期待感に胸を膨らませてP3Rの発売を待ちたいと思います。

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