【十二月八日 太宰治】
主婦の独り言、愚痴のようなかたちで語られる開戦の日。緊張感のないダンナさん。それはムリのないことに思える。多分こんな風に1日が過ぎ「戦争」は遠い出来事のままでまた日常がやってくる、そんな空気もある。 太宰は本当に女性の語り口がうまいと思う。青空文庫で。