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大阪城公園で知らないおじさんとデートした。

ちっちです。

昨日10月7日。
私の敬愛するLUNA SEAのアリーナツアーが始まりました。
私が参戦するのは年末。
ワクワクが止まりません。

しかし心配なことがあります。
それは年越しライブの会場があの大阪であること。
私にとって大阪はいわくつきの地です。
それは大阪の地または大阪人がきっかけでかなり怖い体験をしてきたからです。
今回は、あえて大阪の奇妙な体験のひとつを語ることで、恐怖の大阪というジンクスを乗り越えるきっかけにしたいと思います。

では行ってみましょう!


大阪城公園での出会い。

それは私が大学生の頃起こりました。
当時私は就活中。
日本海側の地方大学に通っていたのですが、会社説明会に参加するためにいろいろな都市を回っていました。
かなり田舎の大学だったので説明会に行くときは度々泊まりがけで、その時も宿を取りました。
説明会や面接はできるだけまとめていくようにしていたので、一度都会に出てきたらしばしば2社くらい梯子していましたが、その時は1社の説明会だけで済み、残りの滞在時間で大阪観光をすることができました。

まず海遊館に行きました。
こんなに大きな水族館には行ったことがなかったので、面食らった記憶があります。

次に行ったのが大阪城公園です。
豊臣秀吉とゆかりがあると考えるだけでロマンがありますし、純粋に建物を見るのが好きなので、とてもワクワクしながら向かいました。
公園に到着しマップを見て大阪城の周りをぐるっと回ることにしました。
その日は休日だったので結構たくさん散歩している人がいました。
私は大阪城や公園内の緑を眺めながらゆったりと進んでいきました。
すると、前から小柄な初老の男性が歩いてきました。
60代くらいだったか。
足早に私の方に接近してくる感じがしましたが、見た感じ普通でしたし通りがかりの人をジロジロみることもないので、特に何も考えずすれ違おうとしました。

が、男性は私とすれ違った瞬間に踵を返し、あたかも私とずっと一緒に歩いていたかのように隣で歩き出し、あろうことか手を繋いできたのです。

私は想像もしていない事態に呆気にとられ、頭が真っ白になりました。
これまでナンパされたことは愚か見知らぬ男性にいきなり手を繋がれたことなどなく、頭はパニック状態に陥りました。

すると男性が大阪弁で言いました。

お姉さん、一緒に大阪城一周しよう!

え!?
何それ!?
そう思ったのも束の間、悩む暇もなく男性は私の手をぎゅっと握り、早歩きで進んでいきました。
もう完全に男性のペース。
私はなす術もなく男性と大阪城公園を散歩することになってしまいました。


知らない人との散歩。

私は内心とても困っていましたが、男性(以下おじさん)はとてもおしゃべりな人で一方的に世間話をし、私に発言する隙を与えませんでした。
しかし幸い周りには散歩している人たちがたくさんいたので、公園にいるうちはおかしなことになる可能性はかなり低いと思い、おじさんを変に刺激するのも怖かったので私は愛想笑いをしながら散歩に付き合うことにしました。

おじさんにはどこからきたのか、どうして大阪にきたのかなどの質問をされ、個人情報を特定されない範囲で答えていきました。
あとはほとんど世間話。
が、一つだけ印象に残っている話があります。
それは、おじさんはよく初対面の若い女の子とこうして大阪城公園を散歩しているということでした。
そう言って携帯で撮った写真を見せてきました。
そこには男性と女の子のツーショットが何枚も写っていました。

これは1ヶ月前に出会った女の子。
こっちの写真はロシアから来た女の子。
僕はたくさんの女の子と散歩しているんだよ。
だから、自分に警戒しなくていい。
そう言いたげでした。

突然手を繋いできて、無理があると思うのですが。
私は愛想笑いをしました。

しかし突然手を繋いで散歩に付き合わせるという奇行を除けば気さくで話しやすい人でした。
多分警戒しない女子もいると思います。
すごいスピードで懐に飛び込んでくるという意味で、おじさんは強面な人より恐ろしいと思います。


お別れの時に。

なんだかんだで見知らぬおじさんと大阪城公園を一周し終えてしまいました。
おかげで楽しみにしていた大阪城公園の記憶が全くありません。

いやしかし一周し終えてホッとしたのも事実。
ようやく知らないおじさんとおさらばできる。
別れを告げようとした時、おじさんが自分のズボンのポケットをゴソゴソと漁り始めました。
そしておもむろに取り出したのは携帯。
そしてこう大阪弁で言いました。

お姉さん、僕と一緒に写真を撮ろう!

なんと。

突然手を繋いできて、
否応なしに一緒に散歩することになったおじさんと、
写真を撮る。

私は一切ためらわず全力で拒否しました。
するとおじさんはびっくりした顔で言いました。

え!?どうして!?

おじさんは目を見開きました。
決して怒ってはいませんでした。
ただ純粋に大きなショックを受けていることは間違いありませんでした。

お姉さん、僕たち一緒に散歩した仲でしょう。
もう仲良しじゃないか。
僕は怪しい人じゃないって伝わっているでしょう?
ほら、僕と女の子の写真を見てご覧。
女の子たちみんな楽しそうに笑っているでしょう?

そう言っておじさんは女の子との写真は自身が善人であることの証明のように主張しました。
私は頭を深々と下げ、

勘弁してください。この通りです。

と伝えました。

おじさんはただ単に女の子と自分のモテモテ写真(?)をコレクションしたかっただけかもしれません。
でも私は知らない人と写真を撮るのも嫌ですし、その人との写真がインターネット上で悪用される可能性があることが恐ろしかったです。

おじさんは何度も食い下がりましたが、最後は諦めてくれました。
おじさんの人柄なのか、我々の周りに人がたくさんいたからなのかは分かりませんが、おじさんは一度も声を荒げることもなく引き下がってくれました。

最後におじさんは、大阪を楽しんでね、と言い、私たちはお別れしました。


恐ろしい体験だった。かもしれない。

その後私は長距離バスで帰りました。
無事に家路に着くことができたものの、もっと悪意のある相手だったはもっと恐ろしい展開になっていたかもしれません。
今歳を重ね冷静になって考えてみると、私はあの時流れでおじさんと散歩してしまったけれど、突然手を繋いでくる怪しげなおじさんなんて初めから全力で逃げるべきだったと思います。
いい教訓になりました。

記事にしてちょっとスッキリしました。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。

年末の大阪旅行の時に大阪城公園の観光にリベンジしたいです。
でもおじさんがまだいたらどうしよう。
ちょっと怖いです。

もういい大人なのできちんと警戒心を持って年末は大阪を楽しみたいと思います♪

それではまた。

ちっち。

まだまだ未熟者ですが、もしサポートいただけたら資料購入に活用させていただきます😌✨