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遂に!サクソバンク証券がストラテジー発注を実装!

みなさん、こんにちは。いつも、こちらのnoteをご覧いただき誠にありがとうございます。

昨日(2023年8月30日)、サクソバンク証券からオプショントレーダーにとってはとても激熱なリリースが発表されました。

【出典】サクソバンク証券株式会社プレスリリース

「オプション戦略」機能は、これまでIB証券のツールには「ストラテジー発注」という名称で利用できたものであり、個人的にはとても便利な機能であると感じたので、サクソバンク証券にもぜひ欲しいと思っておりました。

噂では、デモ口座ではすでに「オプション戦略」機能が実装されていたようで、リアル口座でも実装間近なのでは?と期待しておりました。

「オプション戦略」機能とは

「オプション戦略」機能について簡単に説明していきたいと思います。サクソバンク証券のリリースではこのように記載されてます。

複雑なオプション取引戦略を効率よく実行できるようになり、また、複数のコール、プットをセットとしてまとめて発注、約定することが可能となります。

【出典】サクソバンク証券株式会社プレスリリース

オプション取引する際は、コール売り1枚、プット買い1枚といった単数で取引きするよりも、売りと買いを組合わせて、それぞれヘッジしながらポジションを取るケースが多くなります。

例えば、SPYの450Cロング、460Cショートの組合せであるブルコール・スプレッドを組みたいと考えた場合、まずは450Cロングを指値して、約定した後に460Cショートを約定させる、と言った感じで個別のオプションをそれぞれ指値をして取引するしかありませんでした。

もちろん、450Cロングと460Cショートに同時に指値を入れることも可能ですが、同時に約定させるのは難しい(運しだい)ので、450Cロングが約定した後に、460Cショートの指値を変更させて約定することになり、結局、個別に取引することになります。

この場合、ブルコールはデビットですので、最初の約定で最大損失(コスト)が確定します。2つ指値をしていた時点では4.00ドルのコストを目標にしていたにも関わらず、460Cの指値を変更することにより4.50ドルのコストとなり、当初のコストより多くなるということが発生してしまうのです。

そこで、今回実装された「オプション戦略」機能の出番です。こちらの機能を利用すると、450Cロングと460Cショートに同時発注することができ、しかもその時点でコストを指値しておくことができるわけです。

今回のケースではコストを4.00ドルと設定しておけば、450Cと460Cのプレミアムの差が4.00ドルになった時に両方とも約定してくれるので、片方だけ約定して、コストが多くなるということが防げるのです。

実際に使ってみよう!

まだ、ちょっとイメージわかないかもしれませんので、実際の画面を見ながら使い方を確認していきましょう!

まず、SaxoTradersGoにログインすると、右上の画面(銘柄詳細 チャート オプションチェーン)が表示されている部分に「オプション戦略」(下図赤枠)というボタンがありますので、これをクリックしてみましょう。

そうすると、下記のような画面が立ち上がります。青枠部分で銘柄を変更できますが、デフォルトはオプションチェーンに表示されている銘柄が登録されます。

あと、注意が必要なので、デフォルトの口座がN口座(オプションドル口座)になってます。もし、P口座(オプション円口座)で取引きしている子方は赤枠部分をP口座に変更が必要です。(これは通常の発注でも同じですよね)

また、緑枠の部分を確認下さい。デフォルト設定では、その銘柄のATMのコール買い1枚が設定されるようです。緑枠の下に「追加」というボタンがあるので、これを押すことで、オプションを追加して自由にスプレッドを組むことができます。

また、戦略を選択することで建玉を建てることも可能です。画面中央左側に「選択」というプルダウンがありますが、こちらを選択すると下記画面が表示されます。

ここで、すでに戦略が決定しているのであれば、その戦略を選択することでスプレッドを組みことが可能です。

今回はブルコールスプレッドを組みますので、一番上の「バーティカルスプレッド」を選択してみましょう。(しかし、オプションの戦略名って様々な読み方があって面倒ですね…)

すると、下記画面のように、コール買い、コール売りを組合わせたブルコールスプレッドが選択されました。「満期」「権利行使価格」「コール/プット」は当該ボタンをクリックすることで変更が可能です。

今回は、満期はそのままで、権利行使価格をそれぞれ450Cロング、460ショートに変更してみましょう。

変更した画面が下図のとおりとなります。先ほどの画面の下に青色で「損益図の表示」というボタンがありますので、そちらをクリックすれば、その戦略の損益図が確認できます。

この損益図の確認もこれまでのSaxoTradersGoではできなったので、今回アップデートされた機能になります。初心者には便利ですよね。

さて、問題はこのブルコールスプレッドのコストをどうするか?ということですね。上図の赤枠に価格(支払い)という項目があり、ここには現在4.40ドルと表示されてます。これがこのスプレッドのコストとなります。

こちらのコストはどのように計算されているかというと、青枠部分にそれぞれのオプションのビット/アスクが表示されております。スプレッドの合計のビット/アスクが4.38と4.48ですので、おおよそ、中値をデフォルト表示しているようです。

今回ブルコールのコストを4.00ドルにしたいので、赤枠部分をクリックして4.00ドルに変更して、右端にある「買」というボタンを押せば、450C/460Cブルコールを4ドルで発注が可能です。

ちなみに、赤枠の隣に注文有効期限もありますので、こちらも変更が可能です。現状「当日中」と「無制限」を選択可能です。

こちらのボタンを押すと下記のような確認画面が表示され、内容を確認して「発注」を押せば完了です!

発注が完了すると、注文管理画面で今回の注文を確認することが可能です。もし、今後相場の変動に合わせて、こちらの発注内容を変更したい場合は、通常の注文どおりこちらで変更が可能です。

あとは、450Cと460Cのプレミアムの差が4.00ドルに到達すれば、こちらの注文が約定されるわけです。

このように「オプション戦略」機能は、スプレッドのコストだけを設定するので、それぞれのOPのプレミアムを指値する必要はありません。よって、450Cが6ドル、460Cが2ドルで約定するかもしれませんし、450Cドルが5.5ドル、460Cが1.5ドルで約定するかもしれません。

つまり、これまでは、個別のオプションのプレミアムを自分で調整して約定させていたのですが、これを自動的にやってくれるわけですね!これは便利ではないですか?

まとめ

今回は、サクソバンク証券に実装された「オプション戦略」機能について説明してみました。

私の使い方としては、現在、SPYをショートストラングルしているのですが、これをフリートレードになるように設定しておいて放置しておくと便利かなと思ってます。

サクソバンク証券は、最近、米国株の現物株の手数料を値下げしたり、ドル口座を開設したりと、ユーザー目線のすばらしい改革が進んでいるかなと思います。あとは、オプション手数料が1lot、1ドルくらいになると最高なんですがね!w

本日も最後まで御覧いただきましてありがとうございました。次回の記事も御覧いただければ幸いでございます!

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