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UNDER COVER 18A/W ステンカラーコート

2018AW "UNDERCOVER/TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST."

SOLOIST宮下さんのとの合同ショーということで期待が高まる中

開催されたパリコレクション。

”2001年宇宙の旅”の映画を題材にしたショーは映画の哲学的な側面とは相反的にビッグシルエットやチェック柄を用いてわかりやすく表現していたのではないかと思われる。

今までも、これからであっても映画を題材にして洋服で表現する、いや、表現できるデザイナーなんてどれくらいいるだろうか。現行映画とのタイアップなど行う企業案件的な、例えばTシャツなどのプロダクトは今までもたくさん見てきた。どれもメインのグラフィックをのせただけ、でもコマーシャル効果があればOKなわけだからクオリティも何もあったもんじゃない。企業案件だしさほどプロダクトの云々は問われないのだ。

しかし、今回のUNDERCOVERのショーはいかがだったであろうか。現行映画でもなければ、あまり一般ウケもしない映画であるのに(映画好きからすれば基本映画であるが)、ランウェイに登場した洋服はトレンドのビックシルエットを用いながらもどれも魅力的に仕上げられていた。宇宙服っぽい衣装はフリースなどデイリーウエアに変貌し、定番のセットアップもフリースのセットアップになっている。ところどころ発色のきれいなチェックパターンも登場する。そして映画の中のシーンが大胆にコートやスウェットに落とし込まれている。映画のワンシーンがファッションアイテムになるなんて誰が想像できるであろうか。

このシーズンを通じて、単なる映画好きやロゴを落とし込むだけのプロモーションプロダクトとは違う映画×ファッションの在り方を知ることができるシーズンとなったはずだ。

中でも今回ピックアップしたステンカラーコートもビックシルエットで、「LOGIC MEMORY CENTER」のロゴがプリントされているシーズンを象徴するモデルであるが再度ポケットの位置が少し高めに付けられ、手をポケットに入れたときに肘の位置が絶妙な位置に来るように仕上げられている。

公式ライセンス取得プロダクトであるだけに定価がかなり高かった。故に仕入れがない販売店も多かった。なので生産数がかなり少ない。この希少性も購買意欲を掻き立てる要因であろうか。

過去作品故、手に入りやすい相場になってきている。これを機会に他のブランドではなかなか成し遂げることができない映画×ファッションの世界を堪能していただきたい。

https://plaza.rakuten.co.jp/jonio1977/


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