かまてん水族館がやってきた

少し前の事になるけれど、Twitterの相互フォロワーである

かま
さんが、ひてんさんという方と組んだ
かまてん水族館
というグループの作品を購入しまして。詩画集とアクリルキーホルダー、シール。

画像1

とても可愛らしいタッチで描かれた海のモチーフたちで、心が大変なごみます。

詩画集の詩の方をかまさんが書いて、そこにひてんさんの絵が乗るという形式の、小さな冊子。小冊子というよりもう少しかんたんで、とっつきやすい作品です。
内容をずらずら書くのもナンなのでお気に入りの作品をひとつ……。

そこのほとり
という詩。とても青く澄んだ気持ちの、深いところまで潜っていくような作品で好きでした。解釈は如何様にも出来るけれど、多分どれでもない。そんなに決めずに書かれたんじゃないかなあ。かまさんの心の青く深いところを覗き込んでうつりこんだものを、素直に書いたというか。

うみの歌
これは、私が書きたい世界とか情景の一つに限りなく近くて、でも波が引いてゆくように遠ざかって浮かんでいるような作品で、ああいいなこれ!と、読みながら悶えつつ続きをむさぼり読んだ作品でした。好きというより、好みのドンズバなところに刺さったというか。
道を歩いてて美人に目が行くというより、一目惚れしてその人に一気にピントが合わさっていくときのような。大袈裟に褒めてるように見えたら恥ずかしいけど、こういう情景を描き重ねて紡ぐ物語というか、見た夢を客観視するような作品が好きだし、自分も書いていたいと思う。
私の好きな入江弥彦さんの、退廃的で少し荒れた世界の話にも通じるようで。
かまさんの頭の中を横切るミズクラゲの姿を追いかけるように読みました。

美しくて可愛くてどこか寂しい、少し寒い冬の海に立っているような気持に、ひてんさんのイラストが添えられて、とても素敵な作品になっていました。
かまさんの小説、もっと読みたいと思います。ひてんさんは、2022年の1月21日から新宿での展示に参加されるとのことですのでご興味のある方はぜひご覧ください。
かまさん、小説送ってください是非是非。

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