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【読書感想文】実践Scala入門

読書感想文その1。

なぜ読んだのか

同僚(本書のレビュワー)に勧められて買ったんですが半分ぐらい掻い摘んで積んでたので、ちゃんと全部読みました。色々な人に名著だの良書だのオススメして回ってましたが、ちゃんと読んでませんでした。ごめんなさい。

本の内容

はじめにの章にこのように書かれています。

「コンパクトなコップ本」をコンセプトにすることになりました。「コンパクトなコップ本」という言葉には、コップ本のエッセンスをより少ない分量で表現するという意図が込められています。

コップ本というのは、『Scalaスケーラブルプログラミング』の通称です。

実践Scala入門とコップ本で大きく違うのはこの3点でした。

・最新のScalaに対応した日本語の入門書
・XML、パーサー、GUIといった業務で直接使わない(であろう)機能についての説明が削ぎ落とされている
・サンプルコードがミニマム

対象読者は”1 つ以上のプログラミング言語に慣れているこ とを前提としています。”と書かれており、コップ本同様プログラミング初学者向けの説明は省かれています。

ビルドツール(sbt)や、テスト(ScalaTest)についても章を割いて丁寧に解説されています。

感想

実践Scala入門から少しだけ話しが逸れますが、コップ本は言語設計者自らの手によって書かれている本で、なぜ関数型でやるのかを従来の手続き型言語との比較を用いて解説している名著です。(私が最も好きな技術書のうちの一つです。)しかし、コップ本はScalaの機能が網羅的に書かれているため非常に重厚感があり、しかも翻訳本ということであまり読みやすい文体でもありません。巨大なサンプルコードもあます。(サンプルコードは読み飛ばしてしまいました。。。)

実践Scala入門はコップ本と比較して驚くほど、小さくて軽いにもかかわらず、実際に業務で使用する機能の殆どが網羅されており、入門書として過不足がない本でした。(電子版ユーザーなので大きさや重さは想像です。)

本当に必要な箇所だけを集めたScalaの入門書として最高の一冊になっています。少しでもScalaに興味がある人はぜひ手にとってみてください。

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