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音楽は無力!だがそれが良い!!〜札幌COLONYへの想いを添えて〜

日々コロナウイルスの話題で蔓延っている。
夜居酒屋さんに少し飲みに行くのも、ぼくの気持ちを明るくしてくれたライブも、絶対に無くてはならない存在ではない。
でも、強制的に行けなくなると行きたくなる。
SNSが大好きな僕たちは、根っからのあまのじゃくなんだなと感じる。

私は音楽が好きで、音楽の仕事をしていた。
ライブ関係のお仕事をしていたので、ライブハウスツアーやフェスに付いていくこともあった。

各地の盛り上がり方などには特徴があり、知らない地で知らない人たちと繋がれる空間はハートフルそのもの。
僕は音楽を嫌いにならない為に仕事を二年も経たずに辞めたけど得られた経験や思い出はかけがえのないものだ。
給料はありえないほど少なかったし、労働時間には目も当てられない。時間給にしたら500円を下回るくらい。
それでも、待遇面だけの原因でやめようとは思わなかったほど、かけがえのない濃い日々だった。

その中でも一番最初に遠征で訪れたライブハウスは鮮明に覚えている。
先日閉店が発表された札幌COLONYだ。
あの日はあるアーティストのツアーの
その二日目だった。

何からツアースタッフとしてやれば良いか分からない私は、
当然、機材車を乗せたフェリーで苫小牧まで向かう最中も、気が気ではなかった。

それも同じ会社の人にお前には任せられない、や、あいつで大丈夫なのか?
と心配されている状態だったものもダメ押しされ、何かに潰されそうだった。

三月ということでそこまで険しい雪道ではなく、札幌COLONYは、Google Mapで調べたとおりに現れた。
僕の記憶が正しければ共用のエレベータでアーティストの皆さんと降ろした。
COLONYのスタッフさんも手伝ってくれたおかげで、スムーズに搬入は終わった。

終始準備をあたふたしている中で、優しく見守って頂いたことを今でも覚えている。
本番が始まれば、ステージは少し高めで、客席が細長く、キャパは180名ほどのパンパンのフロア。
帰りに車の運転がなければ、COLONY特製の日替わりオリジナルカクテルをのみたかったな。
もう一度あの近くのおにぎり屋さんのおにぎり爆食いしたかったな。

そんなこんなで優しくしてもらって、かつ思い出に濃く残っているライブハウスだ。
最後に集合写真を撮り、無事公演が終了した際には少し泣きそうになった。

ライブハウスというのは、最初は入るのに少し抵抗がある。入ったとて、汗もかくし、思ったより音も大きいし、誰しもが 居心地が良いとはお世辞にも言えない。でも、癖になる、幸せな空間だ。

ライブハウスがなくなる現状は、悲しいし、8月以降も続くようであれば、かなりの数が倒産することになるだろう。

音楽をライブハウスで鳴らして良い状況になったとて、そこは焼け野原で音楽を仕事にしてる人は絶滅しているかもしれない。そのほかの仕事でリストラされて路頭に迷う人も出てきて、不景気の中 ライブに行く人も激減するかもしれない。

〜そんな僕たちに出来ることって
自分がうつらないようにすること
そして色んな人にうつさないようにすること
だけって悲しいね〜

ではCOLONYの皆様。
そして音楽が好きな人や音楽業界の人。
また場末で会いましょう。
小野寺さん、colony 2nd出来たら
札幌観光のついでに遊びに行きますね

PS これで十日後にかかったら
流石にギャグ漫画日和だよね

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