正当化する人

何かと自分は悪くないと相手にアピールしないと気が済まない人がいる。例えば、人がこれができなかったねと指摘すると、そうだねと受け止めることができず、これは〇〇があったから。あれは〇〇してたんだよね、とこたえる。できなかったことを別に悪いこととして相手は指摘しているわけではないのだが、それを受け入れようとしない。

このような人は気高き人だ。プライドを持っている人だ。自分で何かと目標を決めて達成してきた人だ。様々なことができる人だ。にもあるにもかかわらず、自分をこれっぽつちと認めることは難しい。ある安定した世界でないと生きていけない。

正当化してきたのは、不安な気持ちを抱いてきたためだ。それを解消しようとしてきたためだ。努力してきたのだ。考えることができるのだ。自分で自立してやってきた。しかし、人に対して甘えることが難しい。頼ることが難しい。信じることが難しい。

このような場合は、無頓着な人の近くにいることである。無頓着な人に自分がどんなに大丈夫であるかアピールしてもしなくても、無頓着な人の態度は変わることがない。その姿を見ているうちに、接しているうちに、正当化しなくてもいいのかなという気持ちになっている。いつの日か安心している状態になれる。これまでのように警戒して生きていかなくても生活できるようになる。

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