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安心している人は流れを愛する

安心している人は物事を支配しようとしない。自分の夢はあるものの、それを思い描いているままの形にしようとしない。周囲からの予想外のモノを取り入れる。その形を愛している。無理をしない。

不安な人は流れを支配しようとする。いつも神経質であり些細なことに気がつく。それに執着する。自分の思い描いた通りにならないとストレスを感じる。予想外の変化に疲れる。予想外の形に疲れて次第にやる気がなくなっていくのは、これまではそれをなんとかしようと奮闘してきたためだ。ストレスを日々抱えてやってきた。

話は変わるが、人のストレスでは環境の変化が要因となるらしい。2021年から28年前と古い資料であるが、人によっては幸せに感じる引っ越しや結婚などが人のストレスとなることがわかる。

https://www.niph.go.jp/journal/data/42-3/199342030005.pdf

環境の変化に対応してきた人は不安な人となる。常に周囲を警戒し、やりくりする必要があるためだ。これは例えるならば野生のネコと言える。野生のネコは凛々しく自由でありつつも、どこか常に不安を覚えている。

対して安心している人は流れを愛する。上記のような環境の変化があったとしても落ち着いて対応する。ゆっくりと過ごす。それまでの自分では予想していないことが起こったとしてもそれを楽しむ。自分の中に取り入れて、それで新しい世界にいく。どんな自分にでもなれる様子を楽しむ。

安心している人は家猫のような形だ。その表情は豊かで、気ままに過ごしている。家猫でも家族以外の人に会わないという形で過ごしており、知らない人がくるとひどく警戒するという例がある。つまり、知らない人が来るという環境の変化が発生する。初めのうちは本能的に警戒するが、そのうち知らない人が来るようになっても慣れる。警戒しなくなる。世の中そんなもんだと受け入れるようになる。これが安心している人の在り方だ。安心している人は世の中の多くのことを経験したり理解した上で、予測していなかったことは起こるモノだと理解している。そのため無理に変えようとしない。安心している人は変化を全体のひとつとして捉えて期待も落胆もしない。その在り方は静寂に包まれている。


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