感覚で仕事を進める人

こんな感じでいいや、と感覚で仕事を進める人がいる。感覚で仕事を進めるのには理由がある。置かれている組織でルールがない、運用されていない、フレームワークがあるのに気がついていないなど理由は様々だ。理由はともあれ、感覚で仕事を進める人がいる。

感覚で仕事を進めるとバラつきが出てくる。品質を保てない。精度を保てない。毎回"運試し"のような状態となる。

そのような人の言葉や仕事には説得力がない。毎回態度や意見が変わる。本人は一貫性があることを主張しているつもりだ。なぜなら同じ自分が発言しているからだ。しかし、その主張は時と場合によって変わる。周りはこのような人が近くにいるとたまったものではない。

感覚で仕事を進める人は不安のある人だ。本人は自分はエネルギッシュで、仲間にも恵まれていると思っている。しかし実際には違う。周囲は不安な人の機嫌を取っているだけだ。当たり障りないようにしているだけだ。決して慕っているわけではない。

世の中で勉強できる人は仕事ができると言うが、勉強できる人はルールやフレームワークに気づいてそれを守っているにすぎない。これは勉強をやってこなくてもできる。しかし、安心している必要歯ある。

不安があるとなんだか落ち着かない。不機嫌になったり、周囲に自分を認めて欲しくなる。その衝動が仕事でも出る。好き勝手やることで、自分の溜めてきた怒りや悲しみ、不安を解消している。

対して安心している人は余裕があるので、周囲の変化に気が付くことができる。変化に合わせることができる。自分はすでに認められているので、自分を認められるようにと動いたりもしない。

自由人と不自由人の話をした時に、”好きなようにする”ことを自由人と捉え違える人がいる。好きなようにすることは、ルールを無視して、文化を無視して何かに取り組むことではない。そのルールに気がつきつつも、無理なくことを進めることである。

不安な人が安心する人になるためには、頭を空っぽにすることである。ゆっくり休むことである。すると、余裕が生まれる。人を、置かれた環境を、文化を受け入れるようになる。受け入れると様々なことがうまくいくようになる。結果的に、感覚ではなく、ルールを守りつつもユニークな発想をして先駆者になることができる。時代を切り開いていける。

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