1分で読むオペラストーリー 「カルメン」

 伍長のドン・ホセは、故郷にミカエラという婚約者がいる。ところが、タバコ工場に勤めるジプシー女のカルメンに花を投げつけられると、その気まぐれな行動に憤りながらも、心が揺れ動くのをとめられない。
 ある日、工場内のケンカでカルメンが逮捕される。護送するホセは、カルメンの誘惑に負け、彼女を逃がしてしまう。
 1ヵ月後、ホセは、居酒屋でカルメンと再会を果たす。しかし、居酒屋に居合わせた隊長と切り合いになり、ついに軍を脱走するはめとなる。
 逃走したホセとカルメンは、密輸団の1員として共に過ごしている。しかしカルメンは、嫉妬深いホセに嫌気がさし、自分たちの運命をトランプで占う。すると、何度占っても、自分が死に、直後にホセが死ぬと暗示される。
 一方、ホセは、母親の危篤に駆けつけるために帰郷する。開放されたカルメンは、華やかな世界に生きる闘牛士エスカミリオと付き合い始める。
 エスカミリオの試合を見に闘牛場へ出かけたカルメンの元へ、嫉妬に狂うホセが現れる。復縁を迫るホセを、カルメンが拒絶すると、逆上したホセはカルメンを刺し殺し、自分も後を追う。


■データバンク

   原題:Carmen
   作曲者:ビゼー
   作曲年:1874年
   台本:リュドヴィック・アレヴィ、アンリ・メイヤック
   初演:1875年3月、パリ オペラ・コミーク座


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