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円安誘導だったマイナス金利政策、解除の根拠のちぐはぐ

マイナス金利解除って、新規超過分(政策金利残高)のマイナス0.10を±0にするってことになるんだけど、一般の方にとっては日銀の付利は3階層にわかれているので、どーいうこっちゃ?ということで面倒臭い。(実際に明日解除するか否かは置いといて)

米国の場合はFFレートが政策金利ということになっているが、日銀の場合は一昔前までは無担保コールだった。しかし今はこの3階層の政策金利残高における新規超過分に付された金利が政策金利と一概に呼ばれることになっているわけであって、「日本の金利がようやくマイナス圏から脱却する」と報道されている。

まぁ誰もが言っている事だけど、マイナスからゼロになったところで、そこの部分をさらに引き上げることは当面考えられないわけです。変動金利で住宅ローンを組んでいる方は落ち着いて。引き上げたとしても固定ほどではない。ドル円レートにしても明日?たとえば一過性の円高があったとしても一過性は一過性で終わる。皆がそう認識している場合の話ではあるが。

マーケット的な話をすれば、瞬間的にはどうなるのかはわからないが(マイナス金利解除)、そんなに変わらないと思いますよ。アナウンス次第だが。

もともと、この階層型(せざるを得なかった)への部分付利は、緩和政策が目的ではなくそれはあくまで表向きの話。実質的には円安にもっていくための苦肉の策だったが、マーケットの地合いがわからない黒田日銀の失敗に終わった、という経緯がある。マイナス金利政策と言うのは、緩和政策ではなく円安誘導政策だったわけです。当時を知っている方、、それでもごく少数の方にしかわからなかった話だと思うのだが、鮮明に覚えている。



マイナス金利政策の実質目標が円安誘導で、マイナス金利解除が給与が上昇し、一定の成果を得られたから、という首尾一貫しないこの根拠。いかにも日本らしい。

※新規ブログにも徐々に記載予定(使い方がわからない)

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