【ercのFRBクイックレポ】脇田栄一

・専門分野:金融市場・金融政策 ・著作:為替の基本とカラクリがよーくわかる本(1版・2…

【ercのFRBクイックレポ】脇田栄一

・専門分野:金融市場・金融政策 ・著作:為替の基本とカラクリがよーくわかる本(1版・2版)4アングル投資法等 ・eリサーチ&インベストメント(eリサーチ&コンサルティング)代表 ・東京都内の株式ファンドのストラテジストとして活躍。輸出入企業の為替予約も指南。

マガジン

  • 日銀政策決定会合 / 日本銀行

    YCC形状変更・マイナス金利解除で揺れる植田日銀。マーケットに与える影響は?

  • FOMC / FRB

    株式・為替・債券など世界のマーケットに影響を及ぼすFOMCとは、米中央銀行の位置付けにあるFRBが開く会合で、ここでアメリカの金融政策が決定される。約6週間ごと年8回定期会合が開催されるが、重要な会合は3月・6月・9月・12月会合とされている。それを直前・直後にリポートします。

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「難破船・FRB」の舵取り -2011/8/24記事-

ジャクソンホールはワイオミング州北西部に位置する谷。また、谷に位置する唯一の都市であるジャクソン市を指してジャクソンホールと呼ぶこともある。 標高が高く、周囲を急斜面の山々に囲まれているため、冬になるとしばしば放射冷却によって急激に冷え込む。1993年には、この放射冷却によって気温が著しく下がり、氷点下53度を記録した。 (以上Wikipedia) ジャクソンホールといえば「シェーン」。(知らなかったが有名らしい)  ジャクソンホールといえばバーナンキ。 ジャクソンホール

    • 来週以降のマーケットは今週米26日(金)で決まる。それまでは昨夜のPMI低調がマーケットを押し上げたり一喜一憂の展開。PMIの陰で、高金利にも関わらず中古住宅販売は堅調維持だったことは目立たない。

      • 日本再興、小池退場は最初のマスト

        通常の感覚であれば都知事選の出馬は無理。出馬するならカイロ大卒業を明記せざるを得ないし、明記すれば小島氏が公職選挙法違反で刑事告発するという。そのための証拠保全は十分のようだ。 現千代田区長の樋口氏も窮地に追い込まれているようだし、小池都知事がさらなる小細工でここを乗り切ったとしても被害はのちのち拡大していくことだろう。これ以上、他の人を巻き込むべきではないしマスコミの大罪は積み重ねられていく。 で、進捗状況が悲惨な来年開催予定の万博。 一般的には関心ないしゼネコンも乗

        • 4月3週とドル円レート155円について

          以下はニューノーマルの理(ことわり)から4月15日記事。 155円目前の日米中銀状況と、今週のマーケット見通しについて触れています。 これらの状況を生み出したのはNYfedのウィリアムズの発言。今週も地区連銀総裁から彼の発言を後押しするものがでてくると想定、 株式は1歩前進2歩後退、金利は底値を切り上げながら上昇し155円に迫っていく展開。日銀がどう対処するか見ものですな。

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          5本
        • 日銀政策決定会合 / 日本銀行
          4本

        記事

          さきほど公表の議事要旨に照らせば、米国の金利政策は現状維持ということ。利下げ前にさらなる確信を欲するが、ディスインフレの鈍化は失望だらけ。(という現状)結果、ドル円は153円に向かう

          さきほど公表の議事要旨に照らせば、米国の金利政策は現状維持ということ。利下げ前にさらなる確信を欲するが、ディスインフレの鈍化は失望だらけ。(という現状)結果、ドル円は153円に向かう

          清風高校教員がカンニングした生徒に制裁を与え、生徒は自殺。これは教育か?

          自殺に追い込むただの鉄拳制裁である。「指導」という正当化されそうな言葉にすり替えれば、やっていることはむごい仕打ちでも実態を誤魔化すことができる。「愛の鞭」といいながらやっていることを法の下に照らしてみれば、不法行為にあたる暴力であったりする。これが昭和からごく一部残る日本教育の悪しき伝統である。 今回の清風高校の制裁内容もみても明らかなやり過ぎで、これが「うちはこうだから」と言い張るのであれば、何の進歩も見られない劣悪高であり、尊い命を奪ったことに対して無関心でいられるの

          清風高校教員がカンニングした生徒に制裁を与え、生徒は自殺。これは教育か?

          4月2週の株式市場 ‐Overview

          恐縮ながら以下、ブログ「ニューノーマルの理(ことわり)」から転載。 2月PCEと3月雇用情勢と見ましたよ。どちらも虚無感包まれるというか淡い利下げ期待を後退させるもので、どこかの連銀総裁が、インフレ鈍化が鈍るようなら今年は利下げ不要、といったお墨付き的なことを言ったでしょう? まぁこれが金利政策に対する現状を正確に表していて、今週も不安定でしょうね。 オマケとしては2月コアPCEインフレは2.8%(だったかな?)で引き続き横ばい状態、雇用情勢は労働参加率が上昇する中で失

          4月2週の株式市場 ‐Overview

          教師と生徒に実質的上下関係はない、お互い役割を果たすだけ。と呟いたところ教師のフォロワーがごっそり抜けた(笑) 教師よりも生徒の方が実際には優れていることが多い、それを受け入れるべき、とも呟いたが、稚拙で傲慢な「狭い先生村」が存在するのだろう。教育劣化を痛感した。

          教師と生徒に実質的上下関係はない、お互い役割を果たすだけ。と呟いたところ教師のフォロワーがごっそり抜けた(笑) 教師よりも生徒の方が実際には優れていることが多い、それを受け入れるべき、とも呟いたが、稚拙で傲慢な「狭い先生村」が存在するのだろう。教育劣化を痛感した。

          昨日は企業で祝辞を述べさせていただいた。昨年は大学。学生であれ社会人であれ役割を果たす事が全て。各々役割を果たし、本質的な上下関係は存在しないという話。教師より生徒、上司より部下の方が実際には優れている事が多い。お互いに敬意を払うことを忘れてはいけない。

          昨日は企業で祝辞を述べさせていただいた。昨年は大学。学生であれ社会人であれ役割を果たす事が全て。各々役割を果たし、本質的な上下関係は存在しないという話。教師より生徒、上司より部下の方が実際には優れている事が多い。お互いに敬意を払うことを忘れてはいけない。

          コア値の下落が鈍り始めているにも関わらず利下げのトーンを匂わせたのは、大統領選前での議会証言を踏襲したもの。高金利が続くと政府の債務は膨張し続ける。よって仕方なく。昨年と違い今年に入ってパウエルは政府債務に言及し始めた。って、一時的なFOMCしか関心のない方々は関心ないみたい、

          コア値の下落が鈍り始めているにも関わらず利下げのトーンを匂わせたのは、大統領選前での議会証言を踏襲したもの。高金利が続くと政府の債務は膨張し続ける。よって仕方なく。昨年と違い今年に入ってパウエルは政府債務に言及し始めた。って、一時的なFOMCしか関心のない方々は関心ないみたい、

          日銀は形骸化政策の撤去、3月FOMCも実質無風 ‐乾燥の日米金融政策について‐

          既定路線であった1.マイナス金利は解除され、2.YCCは撤廃、そして3.ETF・REITの新規購入を停止するんだとか。 で、結論だけ言ってしまえばこれによって、新たに何らかの影響が出るかといえば出ないというね。 1.マイナス金利について くどいようだが黒田総裁のときに階層型のマイナス金利を導入したのは円安に誘導するため(それも米国との兼ね合いで失敗)、表向きには当座預金のブタ積みを減らすべく、懲罰的に新規の過剰流動性にマイナス金利を適用した、というものだった。(拙著カラ

          日銀は形骸化政策の撤去、3月FOMCも実質無風 ‐乾燥の日米金融政策について‐

          円安誘導だったマイナス金利政策、解除の根拠のちぐはぐ

          マイナス金利解除って、新規超過分(政策金利残高)のマイナス0.10を±0にするってことになるんだけど、一般の方にとっては日銀の付利は3階層にわかれているので、どーいうこっちゃ?ということで面倒臭い。(実際に明日解除するか否かは置いといて) 米国の場合はFFレートが政策金利ということになっているが、日銀の場合は一昔前までは無担保コールだった。しかし今はこの3階層の政策金利残高における新規超過分に付された金利が政策金利と一概に呼ばれることになっているわけであって、「日本の金利が

          円安誘導だったマイナス金利政策、解除の根拠のちぐはぐ

          さっきTBSのニュース23だっけ? 「マイナス金利解除となれば17年ぶりの利上げ」なんてマヌケなことを女性キャストが言っていた。エコノミスト含む多くの人間が日銀の新規超過分への付利は緩和措置、と言っていたが当時の黒田日銀の狙いはただの円安だった。

          さっきTBSのニュース23だっけ? 「マイナス金利解除となれば17年ぶりの利上げ」なんてマヌケなことを女性キャストが言っていた。エコノミスト含む多くの人間が日銀の新規超過分への付利は緩和措置、と言っていたが当時の黒田日銀の狙いはただの円安だった。

          ‐コロナパンデミック後、過ぎ去る4年‐

          4年なんて終わってみればあっという間、ということになるんだろうか。早いものです。 パンデミックからの緊急会合(2020年3月15日)、そこからのインフレ高騰、連続利上げ。ちょうど4年経ち議会証言を迎えるというときに、まだ利下げできない、という現在地。 ただしリーマンの時は08年12月(ゼロ金利)から15年12月まで7年間利上げできなかった。そして最初の利下げは2019年7月。つまりリーマン時では「クラッシュ」から収束サイクルに入るまで10年半掛かったことになる。 今回は

          ‐コロナパンデミック後、過ぎ去る4年‐