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【戦評】 球界最高峰から豪打一閃。オープン戦「理想の白星発進」─2月23日○楽天6-3巨人

原巨人を降して「理想の白星スタート」

先発予定の則本昂大が首の寝違えで登板回避。
心配のなか始まった巨人戦だったが、楽天が6-3で勝利している。

ここまでの対外戦成績は1勝4敗。
とくに2/21日本ハム戦(●E3-12F)は、全体的に覇気に乏しかった。

ゲーム後、平石洋介監督も「主力組は順調だけど、1軍の枠を争うメンバーが物足りない。投手陣はやられ放題だし。もっと必死にやらないと厳しい」と語気を強めるシーンもあった。

指揮官のはっぱに発奮したかのように、この日は攻守で好プレーが続出。
球音に飢えた野球好きの渇望を大いに満たした。

ところで、プロ野球は『切り替えのスポーツ』だと思う。
年間143試合の長丁場、勝っても負けても試合はすぐにやってくる。
気持ちをそのつど切り替えて、明日へ向けてファイティングポーズを取ることが大切なのだ。

その意味では『オープン戦の開幕』はここまでの1勝4敗に区切りをつけ、新たに『RESTART』を切るには相応しい機会になった。

両軍のスタメン

楽天=1番・オコエ(右)、2番・田中(中)、3番・浅村(二)、4番・ブラッシュ(指)、5番・島内(左)、6番・ウィーラー(三)、7番・銀次(一)、8番・太田(捕)、9番・藤田(遊)、先発・森(左投)

巨人=1番・吉川尚(二)、2番・丸(中)、3番・坂本(遊)、4番・ゲレーロ(指)、5番・ビヤヌエバ(三)、6番・陽(右)、7番・亀井(左)、8番・中島(一)、9番・炭谷(捕)、先発・菅野(右投)

大きかったのは、2年連続の沢村賞右腕・菅野智之から挙げた2点の先取点。

その後も5投手をつぎ込んだ巨人投手陣から3人を相手に得点を記録するなど、打線は小刻みにスコアに点を書き入れた。
6回は前の回に三者凡退に封じられた三番手・今村信貴を攻略した。
やられっぱなしではなく、内田の槍働きなどで2得点を挙げてやり返したのも今後につながる収穫になった。

投手陣は今シーズン最少の3失点に抑える奮闘。

とくに代役で先発した森雄大が3回1失点と、よく頑張った。
ランナーを出しながらも、持ち味で要所を締める粘投。
結果が問われる立場のサウスポーが、その結果を作り出した。

テンポのよさをアピールした二番手・石橋良太は2回無失点。
今月下旬の台湾遠征へ向けてコンディションを仕上げてきた四番手・宋家豪もグッドな内容だった。

打線は今シーズン2度目の二ケタ安打。
10安打のうち2安打がブラッシュ、島内宏明、太田光の3人。
活躍が望まれる期待の選手のバットが光った。

とくに4番候補ブラッシュによる菅野智之撃ちのソロホームラン!
田中和基も二番手・野田亮磨からバックスクリーンへ運ぶ一発を放った。

内田靖人の痛打にも驚かされた。
ショート頭上を軽く越えた弾丸ライナーは背走するレフトがまわりこめず、その右脇をアッという間に破るもの。
1塁から代走・辰己涼介をホームに呼び込む悠々の左中間ツーベースは、ぼくらに爽快感をもたらしている。

ドラ2の太田光は良い経験を積んだ。
ここまで5打数0安打だったバットで待望のヒット2本を記録。
守備では楽天捕手が今季初めてプレイボールからゲームセットまでマスクをかぶる事例になった。

ダイビングキャッチの好守も飛び出した。
ドラ6・渡辺佳明のショートで横っ飛び好捕すると、センター田中は右中間に飛び込んで快飛球をもぎ取った。

今後、各球団は2軍調整のベテラン陣が続々1軍へと合流する。
1軍当落線上の若手はどんどん振るい落され、フルラインアップでの実戦調整が進んでゆく。

その嚆矢となるオープン戦の始まりを、このような攻守の収穫で飾る白星発進になったこと、まずはめでたしだ!

ブラッシュの驚くべきポテンシャル

MLBでのブラッシュは、速球への対応を苦手にする打者だった。

米記録サイト「fangraphs」にはMLB通算324打席でwFBのPitch Value-7.5とある。
これは同通算319打席で-9.4を記録したペゲーロに迫る悪い値なのだ。

もちろんNPBとMPBの間ではストレートの平均球速で約5~6キロの球速差が存在する。
しかし、ペゲーロのように高め釣り球の速球にファウルや空振りを多発させ、苦しむことになるかも・・・という懸念があった。

ところがだ。
どうやら、、、

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