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【戦評】 遂に終止符打たれた163打席目~7月8日●楽天3-4西武

借金は今季最大タイ20に

「163打席目の終焉」になった。

塩見貴洋vs菊池雄星、同じ黒のグラブを用いる左腕どうしの投げ合いになった西武14回戦。
ゲームが激しく動いたのは今季6度目の延長戦に突入した10回以降のこと。
両軍合計7得点中、じつに5得点が10回以降に記録されている。

1-1の同点で迎えた10回表、1軍復帰したばかりの松井が「試練の2失点」。
5番・外崎、6番・メヒアに、まさかの2者連続バックスクリーン被弾を浴びてしまう。

2点を追った楽天は直後、諦めずにカスティーヨを攻め立てる。

先頭の代打・枡田による31歳誕生日バースデーヒットを起点に、1番・田中、3番・島内が四球でつないでチャンス拡大。
お膳立て整い1死満塁、お祭り男が4番の大仕事をしてのけた。
4番・今江が得点圏打率.327の勝負強さを発揮し、三遊間を射抜く左安。
この当たりが走者2人をホームに呼び込む2点打になり、再度追いつく。(E3-3L)

両軍のスタメン

西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・山川(一)、5番・外崎(右)、6番・メヒア(指)、7番・中村(三)、8番・炭谷(捕)、9番・金子侑(左)、先発・菊池(左投)

楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・島内(左)、4番・今江(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・渡辺直(二)、8番・ペゲーロ(右)、9番・嶋(捕)、先発・塩見(左投)

決着がついたのは11回だった。

この回から登板した四番手・高梨が今季初被弾をくらった。

打ったのは、今季球場別でのホームランが楽天生命パークで最多5本を記録する1番・秋山だった。

結果球は、0-1からの連投になった2球目スライダー。
2球とも捕手は外角にミットを構えていたが、そのミットよりもストライクゾーンの中気味に入る逆球である。

甘い初球を悠々見逃し、球の軌道をインプットした秋山。
解説の広橋公寿さんが「今のスライダーなんかね、本当に背中からくる感じがしますんでね、左バッターは苦手でしょうね」と言い終わるや否や、2球目の失投を狙って右翼ポールをまく決勝弾を放ってみせた。

この一発、じつは、、、

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