チキンゲームに見るナッシュ均衡

こんばんわ

今回はまずナッシュ均衡について解説します。

ナッシュ均衡とはジャンケンのようにグー、チョキ、パーがそれぞれ

グーはチョキ、チョキはパー、パーはグーに対してベストな戦略となっている

ある種の均衡状態が成立していることを言います。

ポイントは当たり前のようなことですがグーは相手がチョキを出さなければベストな戦略たり得ないようにその戦略がベストかどうかは相手に依存している点です。


では次にチキンゲームについて見ていきます

ここに二人の若者がいます。両者をバイクに乗せ1本道を100メートル離れたところから向かい合わせ走行させます。両者が速度を上げれば60%、下げれば5%に事故を起こす確率が変動します。そして一方が加速しもう一方が減速をした場合、事故率は15%とやや少ないですが減速をした方については"臆病"というレッテルが貼られ、ゲーム自体には敗北してしまうという設定です。

ここでチキンゲームの中に隠されているナッシュ均衡について考えます

答えはズバリ"一方が妥協して速度を落とすならば、一方は速度を上げることで事故を回避しつつ利益を得ることができる"です。

一見、勝者か敗者の立場が違うだけで損得にかなり開きがあるように見えますが

これは"相手が速度を落としてくれる"ことが前提です

つまり相手がもし速度を一向に下げようとする気がないと分かれば、此方が譲歩して速度を下げない限り最悪の結果を招いてしまう恐れがあるのです。

これが囚人のジレンマとの違いです。

囚人のジレンマは相手の行動如何に関わらず最適な行動があるのに対し、このチキンゲームの最適な行動は相手に行動に強く影響されるということが分かります。

・ここからはボク自身の感想を

囚人のジレンマはいわゆる運命共同体の二人の話ですよね この場合損をしない行動という言わば世間から見て当たり障りのないひどく合理的な選択をしていると言えます。

対してチキンゲームは両者が対立した場合、得をする人がいれば必ず損をする人がいるという言わば勝負における縮図のようなものを感じました。


・あとがき

経済学は用語もなじみが薄く、ボク自身書いていてあまり楽しくないのですが

こうして要約の作業を通して感じたことを少しでも多く書ければ良いなと思います。


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