不完全な情報への対処

1まずできるだけの情報を集めて不完全性を解消すること。中古車の場合、品質に詳しい第三者、ディーラーの肩を介することで情報の穴埋めをすることが可能です。

2次に商品やサービスの標準化があります。これは売り手が供給する商品の品質を一定の物に標準化する行動のことです。これによって買い手は売り手との間の情報の格差を気にすることなく商品を選択することができます。これは物に限った話ではなく、"マニュアル"と呼ばれるような接客にも応用することができます。


3またシグナルという考え方も存在します。シグナルとは一見、なんの意味もないように見えて実は買い手に対して商品の品質を教えてくれるもののことです。

映画の例で言えばTVCMなどの広告がこれに当たります。予告編の公開にかかる費用は会社側でそれをカバーできるほどの興行収益があると考えているからこそなせる技なのです。

こうしたシグナルは広告だけでなく、店構えにも当てはめることができます。もし旅先で宝石をお土産に買おうとした時どこで買うのが良いでしょうか?シグナルから言えば中心地域の豪華な建物で買うのが良いということになります。そのようなお店は元々お客さんを騙して一時的な儲けをしたいとは考えないのです。現実的に騙して得られる利益よりお店をたたむ費用の方が高いからです。

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