特定の1人に向けてブログを書くって結局どうやればいいの?「ニーズメット100%」を目指すなら「1人ロープレ」がおすすめな理由
よくブログ初心者の人向けのアドバイスとして、「ブログは特定の1人へ向けて書くといい」などと言われます。自分が体験したことなら「過去に自分に対して書くといい」など聞いたことがあるではないでしょうか。
特定の1人をイメージすることで、ペルソナが明確になって、訴求軸が定まり、訴求力が高まるというものです。
確かにこれは大切な考え方で、私もコンテンツを制作するときには、必ずペルソナの設定を行います。
しかし、「この特定の1人に向けてって結局どうやってやるの?」と思ったことはないでしょうか。
その1つの答えだと思っているのが、「1人ロープレ」です。
ロープレと言っても簡単で、自分が他者にキーワードのニーズについて聞かれたときにどう答えるかという会話のシミュレーションするという感じです。
1人ロープレのメリット
1人ロープのメリットは、ニーズメット100%を目指すうえで大切な過不足を見極める基準になることだと思っています。
会話をシミュレーションすることで、ニーズメットで見極めが難しい「書かなくていいこと」の判断に役立ちます。本当に必要な情報だけを絞り込むことができる手助けになるということです。
人に何か教えるときは、余計な補足というのはあまり行わないと思います。しかし、SEO コンテンツとなると、なぜか不要な基本情報や補足要素を足してしまうことが多いです。
もちろん、 SEOの構造上、必要な場合も多いため、その辺りはあとからSEPRsやその他のデータと照らし合わせて調整します。そのため、1人ロープレはあくまでもコンテンツの構成案や大枠のライティングをするときの補助として使ってください。
1人ロープレのやり方
1人ロープレは、知り合いに「対策キーワード」に対するニーズを質問されたと想定して、その質問に回答する会話を文字起こしします。
私は、Googleドキュメントの音声入力でスマホに向かって1人で喋ってあとから校正しています。
例えば、「格安SIM おすすめ」が対策キーワードだとします。
今回は、知人に「格安SIMにしようと思っているんだけど、おすすめはどれかな?」と聞かれたとします。
私は格安SIMを8年ほど使っており、いくつか乗り換えを経験しているので、そこそこに詳しいと思います。そのため、その知識で知人の質問に答えたところを想定していきます。
知人:最近、携帯代を節約したくて、格安 SIMに変えたいんだけどおすすめはどれかわかる? なんか、たくさん似たようなサービスがあってどれにしたらいいかわかんないんだよね。
自分:なんかもう格安 SIM にしてから8年ぐらい使ってるけど、月々2000円ぐらいで使えるから、めちゃくちゃお得だよ。早く乗り換えたほうがいいよ。年間2万円くらいになったんだよね。
あーなんかたくさんあるけど、おすすめは〇〇と〇〇と〇〇かな?自分は〇〇を使っているけど、問題なく使えてるよ。
有名なとこだと〇〇とか 〇〇、〇〇で、この辺りは有名でこの辺から選んでけば、基本は間違いないかなと思う。
ちなみに格安SIMって電話ができる通話SIMとデータだけのデータSIMがあるんだけど電話は必要?
知人:電話は使いたいから電話は必要かな
自分:容量も細かく選べるんだけど、普段 Wi-Fiの環境にいるんだったらそんな大きい容量いらないけど、外出かけることが多かったりとか、外出先でGoogle マップを使うとか、動画見るとかだったらある程度 大きい方がいいけどどっち?
知人:普段 はWi-Fiだけど外に出る時に Wi-Fiのない環境でインターネット通信をしたり Google マップ よく使うから 容量 大きい方がいいかも。
自分:じゃあ 容量は20gb ぐらい あった方がいいかもしれないね。スマホで一番 こだわるのは、安さとか 速度とか何?
知人:安い方がいいけど、安定した通信も大切かな。どちらかというと安定した通信が欲しいかも。多分、格安SIM にすれば今よりは絶対 安くなるから、そこまで格安ですごい激安なプランでなくてもいいかな。今が月々8,000円払っているから、月々2000円ぐらいだったらいいと思う。
自分:じゃあこれとこれとこれこの辺りは多分必要だと思うんだよね。だから、この辺から選べば、間違いないかなと思うよ。じゃあ〇〇の公式サイト見てみようよ。(おすすめの公式サイトを一緒に見る)
と、簡単には、こんな感じです。実際はもう少し細かく行います。
1人ロープレのデータを分析する
次に、今文字起こししたロープレの文字起こしデータをSEO のコンテンツに落とし込んで行くために、各会話の意味やどのような意味があって聞いたのかの背景を考えて、どのようなパーツになっていくのかを考えていきます。
まず、自分は8年ほど格安SIMを使っており、月々2000円ほどで通信費を抑えられたという点で、自分は格安を利用しており、ある程度信頼できる情報を喋るよ。ということを伝えています。
また、月々2,000円で使えているということを話すことで、格安SIMに変えることのメリットを伝えています。
その前置きにより、この人の話は聞いていいかなと、潜在的に思ってもらい、 格安SIM に変えようと意思を強めます。
SEOコンテンツにおいてはリード文などに、商品やサービスを利用することのメリットやベネフィットを記載するフェーズとなります。
次に、まず自分が何を使っているのかをお話し、その後に有名どころをいくつかあげて、選択肢の候補を提示しました。
ここから選べば問題ないよ、と全く知識のない人に対して概要を提示するイメージです。
SEOコンテンツにおいては目次の前後に、簡易的なランキングや比較表を挿入して対応します。
次に個人に最適化させるために、格安 SIMにはいくつか種類があることを提示。
ライフスタイルに合わせた容量を選ぶために、どのような使い方をするか、またこだわり条件は何かを聞いて絞り込みを行いました。
SEOコンテンツでは選び方の基準や絞り込み検索機能にあたります。
そして、会話の結果、おすすめは〇〇と〇〇ではないかといくつか選択肢を絞り込みました。その後に、まあ、これにしとけば問題ないんじゃないかなという1つを提示し、後押しを行いました。
1人ロープレで「言わなくていいこと」を見極める
1人ロープレをし、会話に落とし込むと「言わないといけないこと」と「言わなくてもいいこと」が明確になってきます。
今回の例においては、「格安SIMとは何か」「格安SIMが安い仕組み」「格安 SIM の全社の比較」「格安 SIMのメリットやデメリット」などは、会話のシミュレーションの中では出てきませんでした。
このような基本情報は無意識に追加したくなってしまいます。しかし、実際の会話をロープレしてみると、「おすすめの格安SIMを紹介する」というテーマの中では不要なのでは?ということがわかってきます。(もちろん、キーワードや読者層によって必要性は異なります。)
意外にも対策キーワードに対するニーズに、必要な情報というのは限られており、実際の会話では無駄なことは話さないため、ニーズの精査に役立ちます。
しかし、SEOのコンテンツにおいては、情報を補足する必要などはあるはずです。この場合は別記事で内部リンクを入れるという決断をするのが望ましいです。
例えば、おすすめの格安SIMを紹介するときに、「そもそも、格安SIMって何か知ってる?」と説明しておいたほうがいいと思う場合は、「格安SIMの基礎知識をまとめた記事」の内部リンクを設置すると良いでしょう。
この基準でニーズを洗い出し、記事の構成案を制作すると、ニーズ メットが100%に近いものを製作しやすくなります。
上位サイトだけを参考にするとニーズ過剰を起こしやすい
一度、上位サイトを参考に過剰な詰め込みをした構成案を制作してしまうと、引き算をするのが大変になると思っています。そのため、私は最初はこの1人ロープレをして、最低限のニーズの構成案を制作して、そのあとにSEPRsデータからテクニカル上必要な情報を足して調整しています。
1人ロープレは、余計なことは言ってしまうのを防げるというのが正しい表現 かもしれません。
上位サイトを参考にすると、過不足の「不足」は起きづらいと考えています。一方で訴求軸の微妙に異なる複数のサイトを参考にすることで、情報の過剰詰め込みは発生しやすいと思っており、この余計な部分を精査するのに1人ロープレは役立ちます。
その余計なコンテンツがSEOの構造的に必要な場合もありますが、優先順位として低いと判断できるため、ページの下部に持ってくる、別記事を内部リンクで繋ぐなどの対応を行う判断基準になると思っています。
人に何か教えるときは、「これは別に言わなくていいか」「ここはまあ言ってもいいけど、別に言わなくていいな」みたいな内容があると思います。
それは対策キーワードのニーズ メットをはみ出ていることになると思っています。この場合は内部リンクで補助する別の記事で補助する、外部的なリンクで補助するというのが良いのかなと思います。
1人ロープレはKnow系キーワードでも活用できる
今回は、おすすめのコンテンツを例に上げて説明しましたが、Know系のコンテンツなどでも、同様に活用することができます。
例えば、同じ格安SIMを例にすると、「格安 SIM デメリット」と検索した人に対して格安SIM のデメリットは〜と話を始めます。
格安SIMのデメリットを聞く人は、格安も契約してしようと思っており、大手キャリアと比較してデメリットはあるのかな?と気にしていると仮定できます。
そのため、
まずは普通にデメリットは〇〇と、〇〇と〇〇で、これらはちょっと懸念点はあるかもしれないね。でも料金は安くなるから、メリットは大きくて正しいサービスを選べば、デメリットも気にならないことが多い。逆に安さだけで選ぶと、このデメリットが目立ってしまうことが多いから失敗しないためには、〇〇や〇〇、〇〇など、この辺のポイントを見て選ぶのがいいんじゃないかな、だから、おすすめは〇〇と〇〇と〇〇かな。
という流れになると思います。
実際に ロールプレイとして自分が相手に伝えようとすると、どの順番で、どの情報を伝えればいいのかというのが明確になります。
まとめ
今回は、ニーズメット100%のSEOコンテンツを制作するために役立つ「1人ロープレ」について解説しました。
自分がある程度、詳しい領域においては、いきなり テキストコンテンツとして構成を制作したり、ライティング始めたりするのでなく、ロープレを行い 文字起こしをすることで本当に必要な情報は何かというのが明確になると思っています。
基本的なことで、すでにやっている方や、もっと良い方法がある方も多いかと思いますが、参考になれば幸いです。
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