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ひけどもひけども

轆轤は上達しませんね!
どんどん難しくなるような気さえします。
写真は試作品のカップ&ソーサー(素焼き前)です。こういう組でひとつの用途をみたすものはバランスも考えなければならないので、さらに大変なんです(;つД`)

陶芸をされてない方は、陶芸のプロセスについて、あまりご存じない方も多いのではないかと思います。
轆轤で形を作る(陶芸用語でロクロを "ひく" と言います)ところまでは、映画になったり(ゴースト ニューヨークの幻(古い?💦))、ドラマになったり(スカーレット)でなじみがあるかと思いますが、実は轆轤でひいたあと、手で持ってもぐにゃぐにゃしないくらいまで乾燥させて、金属のカンナなどで "削る" という作業があります。これがわたくし、苦手で苦手で💦

作業的に苦手である、と言うのもありますが、人の手で形づくられた器の表面は、たとえ焼いたあとでも手触りが柔らかくなめらかで、金属で削った部分は固く手触りが良くない、と言われています。
これ、わたくし、実感としてわかるんです。
実は、趣味でクライミングをしているのですが、水で削られた岩は手にやさしく痛くなく、岩どうしがぶつかりあったような岩は痛いのです。

そういうこともあり、出来るだけ削る部分を減らしたい。
で、写真のカップ&ソーサーなのですが、別々に作って、ソーサーの上にカップを置いてみたときに、『ここか気に入らない。』『ここをもう少し細くしたい。』など、造形美という観点から、色々なおしたい部分が出てきてですね、、、"削り" が苦手なのにもかかわらず、どうしても削りたくなってしまうのです。
それをやらないためには、轆轤でひく段階で、単に歪んでいないきれいな形、というだけでなく、ソーサーとのバランスも考え、出来る限り自分の理想の形に近づけることしかありません。
そのためには・・・・・ひたすら練習するしかないわけです💦

苦労が多いカップ&ソーサーですが、それだけに、ぴったりと自分の理想のバランスにおさまったときの満足感は最高です。
作ってて一番楽しいアイテムかも(笑

本日もお付き合い頂き、有難う御座いました。

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