悩ましいな、更年期(疑)
腹痛、腰痛、吐き気
ここ数日、ずっと「腹痛」「腰痛」「吐き気」に苦しめられている。
「腹痛」と「腰痛」は、生理時と全く同じ感じ。
北は、ネットや本の見よう見まねでマッサージをしてくれるが、週末来てくれたときもしてくれて、「生理のときマッサージすると痛がるところ、痛がるね」と。
いっそのとこ生理が来てくれたら、「あと数日」と割り切れるが、生理が来ないとなると先が見えない苦痛でうんざりする。
昨日から吐き気も加わった。
更年期について調べると、「吐き気」も症状に上がっている。
ホットフラッシュはない。
さっきまで自治体の役員の仕事で外を歩き回って、汗だらけだが、ま、これはホットフラッシュじゃなさそうだ。
困る(困る)
※センシティブな表現があります。性的表現が不快な方はここでやめて下さい。
こないだの金曜日土曜日、北が来てくれた。
金曜日は私は不機嫌を隠さずに北に接した。
北も言い返すこともあった。
話し合い、とにかく私のメンタルや体調が落ち着いていないこと、そういう状態でなにかを決定することは避けた方がいいという、北の説得を聞き入れたのは、23時を過ぎた頃だった。
アニメを見ながら一緒の布団で眠る。
あまりいい夢を見なかった。
夢と分かっているのに、目覚めない、嫌な夢。
目覚めよう目覚めようとして、起きれず私は寝言で北を呼んだ。
北は、しっかりと抱きしめてくれた。
起きたのは朝9時過ぎ。
エアコンが効きすぎて寒い部屋で、私は北に抱きついて、誘った。
私はスキンシップが好きだ。
髪をなでられたり、背中をなでられたり、ハグをされるのが好きだ。
それに、性的な意味が含まれると、好まない。
でも、私たちがそういうことをするときは私が必ず誘う。
北が年齢を重ねてこいういう行為が出来なくなるまでは、ある程度仕方ないかなと思っている。
しかし、今回は「痛い」。
丁寧に北は準備してくれているので、そういう状態になっているが、「痛い」。
痛みを訴えたら北はやめてしまうだろうし、それでは意味がないので、私は耐えた。
多少、「演技」もした。
痛みで北を突き飛ばす一歩前で終わったのは、お互いのため良かった。
痛み
医療事務で産婦人科担当だったせいか、なぜか微妙な相談を受けることが多い。
そのひとつに「性交痛」があった。
内膜症や他の原因も考えられるし、「いや、それほぼレイプだから、痛いよ」って事案もあった。
私はこの間婦人科で、子宮も膣もなんら問題ないと太鼓判を押されたばかりの身の上である。
「更年期による性交痛」
というのは、聞いた覚えがあった。
しかし、それは、準備が出来ていない時に起こるものと思っていた。
私は北の丁寧な前戯で、準備は整っていた。
以前付き合ってきた男たちとは、嫌悪と恐怖の感情でしかセックスはしてこなかったが、北には安心して体を任せられるし、決して無理なことはしない。
実際、2年ほど前から定期的に、「そろそろローションとかそういうものを使った方がいいのか」問題について話し合うとき、
「いらないでしょ」
と言われる。
まあ、そうだね、と自分がよく分かっていたので頷く。
関係あるのかないのか知らないが、私は北とこういう関係になる前、歴代の男に「濡れにくい」体質であると指摘されていた。
一人は
「私の体の未熟のせい」
と言い捨てた。
一人は
「感じていても濡れない女の人もいると聞いた」
と謎のポジティブシンキング。
どっちも、「痛かった」。
そいつらは、愛撫を噛みついて握りつぶすことと思っていた節があるので、ありとあらゆることが痛い。
北は痛くなかった。
コミュニケーションとスキンシップ
別に、セックスがなくてもスキンシップは出来るし、コミュニケーションもとれる。
北と私は、しょっちゅうじゃれ合っているし、何時間でも話し合うことがある。
でも、まあ、事が終わって、男の人の「賢者タイム」が始まった頃、北と話すのが好きだ。
腕枕で、「日本の経済状態」「刑事罰と民事の限界」「感染症予防の今後」「歴代あった一番身の毛のよだつ殺人事件」など、話すのが好きだ(なに話してんだろう…)。
私は「気になる対象」がころころ変わってひとつのことに集中しない方だが、そのときは「ひとつ掲げられた対象」について、お互いスマホも見ないで、自分だけの知識と記憶だけを頼りに話していく。
それは30分程度で終わることもあるし2時間に及ぶこともある。
お互い当然裸である。
この時、「自分たちが直面している問題」については語り合うことはない。
今回は私が「ストーカー規制法が出来るまでの苦難と、規制法が出来た後すら終わらない惨劇」を披露した。
肌をぴったり合わせて、髪をなでたり背中を撫で合ったりしながらゆっくり話す。
この時間のためなら、多少の痛みは我慢してもいいのではないか?
しかし、それはちょっと困る
夕方、少しだけドライブに行くことになり、北が歯磨きなどしている間、私はソファでぼんやりしていた。
それが、北の悪戯心に火をつけたようで、近寄ってきて撫でたり色々してくる。
触られることは嫌いでないので、身を預けていたら、北の準備が出来てしまった。
先ほどから4時間程度しか過ぎていない。
北が30代前半だった頃は、1日6回とかしてた時もある。
でも、もう43。来月44歳になる。
ちょっと困ったが、色々されているうちに私の準備も出来てしまい、結果してしまった。
私が拒めばもちろん北はやめたし、そういうことは今までだってあった。
でも、前回こういうことをしたとき、北の方が万全でなく、出来たけれど不本意だったようだった。
「俺もさすがに年かな」
と自嘲していた北が、自分への自信を取り戻していたのは分かったので、私はしてしまったことへの後悔はない。
シャワーしたとき、下半身がお湯にしみて痛いのは本当に困ったけれど。
今後どう話し合っていくか
以前から
「更年期になったら、セックスも形を変えていくだろう」
とは話していた。
というか、以前は「50になっても現役」であるとは思っていなかった。
お褥辞退ではないが、普通に年齢を重ねたら、こういうことはなくなっていくと思っていた。
男の人は「生涯現役」という人もいるだろう。
北は、私が誘わなかったら、しない。
私が精神的な寂しさを肉体で埋めようとしなければ、この問題はクリアされるわけだ。
更年期かどうか、医者に診断を受けていない私はうまく説明できるだろうか。
「更年期による性交痛が始まったようで…」
北の男性としてのプライド(この場合、何回出来るとか長持ち、という意味でなく、いかに相手に喜んでもらえるかになる)を傷つけないよう、どう切り出せばいいか。
「しなかったらいいじゃない」
言いそうだ。
それは私が嫌なだけ。
痛くても、北とのスキンシップはしたいというのは駄目なのだろうか。
あと、かなり前に読んだ本の内容だから、現在は違うかも知れないが、「挿入」というのは女性のメンタルやホルモンバランスを整えるためにいいらしい。
(これを悪用してレイプしてもいいと考える愚か者は千切れしまえ)
まあ、1時間でも2時間でも、話し合うにはいい議題ではある。
こういうことが話し合える関係はなくしたくないし、私が痛みに耐えるのも、やはり、間違っているだろう。
本当、悩ましいな、更年期(疑)。
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