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アースデイアクション:地球への投票

文:秋元真理子(アースデイ ジャパン ネットワーク顧問/アースデイ東京理事)

花粉も飛びはじめ、アースデイが近づいてきましたが、SNSでの投稿が増えてくるのは、もう少し先でしょうか。

今回は、USが提唱しているアクションでもあり、私的にも、最もパワフルな個人アクションの一つであると思っているアースデイアクションをご紹介します。

SDGsに興味はあるけど、選挙には行ったことがない

さて皆さん、毎回の選挙、行かれてますか?
行かれている方は、今更な質問かもしれませんが、以前の職場で

「SDGsに興味あります!色々教えてほしいです!自分に何ができるか小さいことからやっています!でも、選挙には行ったことありません!」

という20代の方に出会ったことがあります。その時は、

「じゃあ、まず初めての選挙行ってみようか!」

と伝え、私たちの1票が、環境を守っていくために、大きな力を持っていることを少し付け加えてお話ししました。

私たちの生活に関する法律や行政の方針は、議会で決まっていきます。私たち個人や企業、団体がより良い環境作りにどれだけ力を注いでも、議会で違う方向に決まってしまえば、それも水の泡になってしまいます。

投票は、最もパワフルな個人のアースデイアクションの一つ

2014年パタゴニア社の選挙キャンペーン

冒頭でも触れましたが、私的には、この投票という行為は、個人が持つ社会的権利の中でも、最も社会に影響を与えられるアクションの一つだと思っています。
議会に参加する議員を選ぶのに、投票する権利があるのです。その議会で、未来が決まっていくので、私たちの持つ「1票」は、未来を決定する一部となっていくのです。

昨今、個人的なサステナブルなアクションに関しては、メディアやSNSでの発信も多いのですが、その大半が日々の生活に根差したものではあります。実践していく上ではアクションを起こしている感覚を得やすいものが多いのも特徴です。

しかし、非日常的な選挙は何年かに一度であるためか、また議会での決定が、環境に大きく影響することが日々の生活では実感できないことも相まってか、「投票」がサステナブルなアクションとしていまいち認識されていないというのが、今の日本の実情ではないでしょうか。

繰り返しになりますが、環境に対する影響力において、個人が持つ最小単位の権力としては、やはり「投票」は、非常にパワフルなアースデイ・サステナブルなアクションであると思うのです。

たかが1票、されど1票

とは言っても、「私の1票では候補者は当選するか分からないし、落選したこともある」という意見は、ご最もで、私も何度もそういった思いを経験してきました。

EARTHDAY.ORGのHPにも、選挙に対して消極的な友人や家族に伝えるべきことが5つ書かれていますが、その内の一つが、この「私の1票では影響を与えることができない」という人に対して伝える内容です。
私も、長い間モヤっとしていたことですが、十数年前に同じようなことを伝えている方にお会いしてから、とても救われた気持ちになりました。

一人の1票では変わらない。でも選挙に行く人が、何百人、何千人となったらどうか。また、行かない人が何百人、何千人だとどうなのか。結局は一人一人の1票が物事を左右する。

そのようなことを仰っていました。
選挙は、「たかが1票、されど1票」なのです。

USの記事にもありますので、ぜひご一読ください。右下の地球マークから、言語を🇯🇵日本にしていただけると、日本語でお読みいただけます。

余談:家庭内での選挙教育

私の育った環境は、少し特殊で、未就学時の頃から大人たちの選挙活動を手伝うことをしていたり(ビラ折りなどしてました)、勉強よりもニュースや新聞、選挙は絶対という父の教育で、結婚して実家を離れても電話をしてくるという、ある意味、信頼のなさはありましたが、その教育のお陰か、選挙へは1度日にちを勘違いしてミスったのを除いては全て投票に行っております(自慢できないミスですが)。
最初の投票も、長期留学直前だったので、期日前投票をしてこいと近くの行政センターに行きましたが、職員の方もこういった前例がなく時間がかかったのを覚えています。

家庭内での選挙教育、うちではこんなことをしているなどあれば、ぜひ教えてくださいね。
どこどこの国は、投票は国民の義務なんだよ、なんて話しも、家族で話すいいトピックとなりそうです!







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