ヌスビトハギ Desmodium podocarpum マメ科

画像1 庭にたくさん出てくるヌスビトハギ。まず、名前に?となる。牧野富太郎先生によれば、ヌスビトは足音を立てないように足の外側をつけて歩くので、その足跡に似ているとのことでこの名前だそう。キツネの歩き方もそうだと聞いたことがあるけれど、ほんとかな。キツネは森の植物たちを傷つけないように、そのように歩くという。自覚しているはずもなく本能的に、ということだろうけど。でも、ほんと、この種の形が特徴的。
画像2 野生の花は野生にある方が好きなので、積極的に家の中に飾ることはないのですが、折れてしまったり、邪魔で切ってしまったものなど飾ってみます。すると、毎日の変化を見ることができて、花から実になる姿に、なんか、びっくり。
画像3 花はとても小さくて写真に撮るのはなかなか難しい。小さくてかわいらしいんですけどね。左側は、子房が大きくなり始めている様子。こうやって、小さい花からニョキニョキと表れるのですね。
画像4 横向き。手前の花が終わったところから、雌しべが膨らんで、あの独特の実をつけ始めているところ、わかるでしょうか? 花は全然小さくてつつましいのに、ぐんぐん実が起きくなる様子に驚き。そういえば、大豆なんかもそうですね。いつ花が咲いたの?ってぐらいに気づかないうちに実になっている。
画像5 だいたい、こういう実になってから気づくことの多い植物だけど、そのプロセスに注目してみました。よく観れば、とても個性的な生き方してますな。「豆は早く実になりたがっている」というようなことをルドルフ・シュタイナーが言っていた気がしますが、まさに、そんな感じ。早く結果を出したい人なのだろうか?

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