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12月の色校が出そろいました!

はじめまして、書籍1部のHと申します。この度、11月より編集として入社しました。
今月も素敵な色校がたくさん出てきています。私もはやく、このnoteに掲載できるような良い書籍を皆さんにご紹介できるよう、これから頑張ります!

「そもそも色校って何?」

色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。

弊社は総合出版社。単行本から絵本、新書にコミックと、ジャンルもテーマもさまざまな本を個性あふれる編集者の方々が編み出しています。今月も彩り豊かで魅力的な本が出そろいました。それではさっそく見ていきましょう!


■12/10発売 『あらすじとイラストでわかる戦争論』

争いの本質とは何か?
クラウゼヴィッツが解き明かした 現代にも活かせる戦略論!

ご好評いただいている「あらすじとイラストでわかる」シリーズ。今回は歴史上の戦略家たちが愛読したカール・フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』を取り上げます。
「危険な状況を打ち破る方法とは?」「予測不能な事態を乗り越えるには?」「勝利の確率を上げる方法とはなにか?」など『君主論』全8篇の内容を厳選し、ビジネスや人間関係など現代のあらゆるシーンで活用できる、リーダーシップの教科書としてよみがえりました。

戦争論①

装丁のこだわりポイントは「戦争」のイメージをどのように表現していくか。
著者であるカール・フォン・クラウゼヴィッツはプロイセン王国(現在のドイツ~ポーランド付近)の軍人で、ナポレオン率いるフランス軍と戦争した経験から『戦争論』を書きました。
イラストレーターに、当時のプロイセンとフランスの軍人の絵画など実際に見てもらい、当時の雰囲気を出したイラストとしてもらったそうです!

戦争論②

戦争論③


■12/14発売 『パグ嫁と姑2』

強面パグ姑が、街と家族の平和を守る。癒され犬4コマ、第2巻!

こわ~い顔して、嫁愛は激重?!
SNSで大人気の心があたたまるぱぐ沢家4コマ、ファン待望の第2巻が発売されます。

パグ嫁①

1巻と同じく、表紙はぱぐ沢家の一家団欒の1コマ。家族思いでキュートな夫と妻、ツンデレ姑、そして姑そっくりでチャーミングな娘のほっこりする「サザエさん的」カットが描かれています。
裏には読者からも人気があった4コマを掲載。孫と姑のほのぼのするエピソード、思わずにっこりしてしまいますね。

差し替えデータ

ブログを見ている読者の皆さまにも嬉しい、豪華書き下ろし3作収録。
ぱぐ沢家のイヌイヌの悲喜こもごもを、どうぞお楽しみください。


■12/14発売 『心感覚』

人類史において、初めて明かされる絶望の秘密。
脳の外に脱出し、心感覚世界を得るための唯一の書。

コロナウイルスが猛威を振るい、凶悪事件が発生し、さらに気候変動や自然災害にも振り回されている私たち。こういったことに私たち人間はあまりにも無力な状態です。
こんな時代だからこそ「正しい絶望」と出会うことで、「究極の希望」に出会う。
完全学問nTechという究極の学問からすべてを紐解き、二度とへこまない人間になる「心感覚」を手に入れる唯一のメソッドを紹介しています。

心感覚①

新しい知を手に入れられる予感のする、静謐な表紙です。
なんと発売前重版が決定。ぜひ皆さまも書店で手にお取りください。


■12/17発売 『スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック』

なぜ彼らは誰からも愛されるのか? 初の論考、ついに刊行。

日本の音楽産業の中で30年以上第一線で活躍し続け、今も現役で活動を続けるバンド・スピッツ。皆さんも一度は必ず聞いたことがあるのではないでしょうか。多くの人々を魅了し、様々なアーティストに影響を与えている彼らの魅力を、「分裂」というキーワードで読み解く、初めての論考です。

スピッツ①

この「分裂」というキーワードを装丁から表現するために、デザイナー・イラストレーターの並々ならぬ努力がありました。
このかわいらしくも不気味さを持つチューリップのイラストは、島田萌さんの作品。展覧会でデザイナーが一目見て、本書のイメージにぴったりのイラストレーターと感じたと言います。島田さんはなんと偶然にもスピッツの大ファン。裏表紙と扉部分のスピッツ犬のイラストは、本書のための書き下ろしです。

スピッツ②

さらにさらに、「分裂」をあらわすために今回は表紙に特殊加工をしています。それは、CMYKと呼ばれる4色刷りの上に、さらに白色を重ねるというつくり。これによってさらに「分裂」が強調されています。

スピッツ③

加工ありと加工なしだと、グッと雰囲気が変わりますね。
装丁がひとつの作品となったような素敵な書籍です。内容も大変に骨太な本書、ぜひ書店で全体をご覧になってみてください。


■12/17発売 『ジャガー自伝 みんな元気かぁ~~い?』

何よりも千葉を愛し、誰よりも千葉に愛された男の一生。

皆さんは千葉の守護神、ジャガーさんのことをご存じですか?
『月曜から夜ふかし』にも出演し、映画『飛んで埼玉』では「伝説の千葉県人エンペラー千葉」として登場したことも記憶に新しいかもしれません。
衣装もスタジオも住居も自ら作り、音楽も録音もライブもCD制作もPVもTV番組も、すべてDIYでやっていた男の人生は、千葉の戦後史そのものでした。

ジャガー①

装丁のこだわりポイントは、カバーと表紙の写真。これもなんとジャガーさんのDIY。ジャガーさん自身がセッティングしたスタジオと衣装で、マネージャーさんがiPadで撮影した写真を、デザイナーが仕上げました。
彼の故郷、ジャガー星を彷彿とさせる、キラキラとして元気の出る装丁ですね。

ジャガー②

担当編集者はなんとジャガーさんと35年の付き合い。
ジャガーさんの代表曲「だまってJAGUARについて来い!」(PVはあの河崎実監督)を紹介した人物でもあります。長年のジャガーさんとの交友が結実し、1冊の本となったことを大変嬉しく思います、と話していました。

ジャガー③

発売に伴い、千葉県の一部書店では「特製ステッカー」もついてくるそう。
ご購入はお早めに!


■12/17発売 『グリーンフィンガーズの箱庭1』

不思議な植物や人の紡ぐ想いを解き明かす――。
透明人間の植物学者と大学生アルバイトの、奇妙な植物たちにまつわる幻想譚、開幕!

レコード店の閉店に伴い、新しいアルバイト先を紹介された主人公、旭。
それは大学の裏山にある、大きな屋敷に住んでいる“少し変わった植物学者”のお手伝いをするというもの。
だが、屋敷に向かう途中、一本道の山中でなぜか迷子になってしまう。じつは旭は幼少期にも不思議な経験をしていて……。
とある奇妙な植物学者と、大学生アルバイト、そして人びとの想いが、不思議な植物たちを媒介して紡がれる、少し心がほっこりする物語です。

箱庭①

カバー・表紙ともに植物図鑑をイメージしたデザイン。
なんとこの植物に小さく書かれている学名は、すべて著者穂坂先生が考えたもの。ストーリーを追うごとに、その秘密も明らかになっていくかもしれません…!

箱庭②


こだわりポイントはこの高級感あふれる帯。
実は初期の段階ではゴールドの文言が見えづらく、最終形になるまでに4回も刷り直したそうです。季節や湿度でも色の出が変化する、というのは印刷所談。高級感と繊細さが同居する、物語にぴったりの帯になりました。

箱庭③

日常生活でなんだかお疲れのあなたの心にも、きっと響く物語があるはず。
是非一読ください。弊社Webメディア・マトグロッソでも一部公開中です。


■12/17発売 『日本の神様と神社大全100』

逆境の時代に知っておきたい厄除けの神社・神様が満載!

来年の事を言えば鬼が笑う、と言いますが、もうあと1か月で2022年。
初詣に行く前に、日本の神々やお参りの基礎知識を勉強していくと、さらに良い年が迎えられそうですね。

日本の神様①

神社には『古事記』『日本書紀』に登場する神様をはじめ、インドや中国から伝わった神様、はたまた戦国武将まで、八百万といわれる神々がまつられています。
本書では素朴な疑問から魅力的で興味深い神々の世界を、1から知ることができます。

装丁のこだわりポイントは、この色合い。金色・朱色・黒色が効果的に使われています。

日本の神様②

高級感を出すために「朱」にもこだわりました。もともとは少し明るい朱色を使っていましたが、実際の装丁ではより神社の鳥居の色にちかい、重厚感のある朱色になっています。
また、縁取りの金色はよく見ると濃淡が! これは「後光がさしているようなおめでたい感じに」という担当編集とデザイナーのこだわりです。
まさに持っているだけでご利益がありそうな1冊。ぜひお手に取ってごらんください。


今月は、以上7冊をご紹介いたしました。
どうぞ宜しくお願いいたします!

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