すしにはソース
「すしには、ソースだろ!」
そう主張する彼は、ひどく激昂していた。
「いや、ソースかけたら魚の味わかんねぇだろ!」
僕も釣られて激昂してしまった。
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なぜ人は激昂してしまうのか?
なぜ、人は自分の思考の枠組みの外にある考え方をいとも簡単に否定してしまうのだろうか?
自分の理解できないものを否定して、自分の心地よい思想の範囲内で物事を考えてしまう。
自分の考えに合わない人を排除して、自分の想像の中のユートピアを崩したくない。
理解できないものを排除するのは、本当に簡単なことだ。
スタンダードから外れた人を嘲笑し、あたかも自分が全ての正しさを司っているかのように振る舞うことは、
とても簡単だ。
すしにソース?すしに醤油?
どっちだって良い。
お互いの考え方を尊重しながら、
考え方、ふるまいの違いを最大限に尊重しながら、
コミュニケーションをとることは大切なことだ。
人と違うことを矯正して、あやふやな「普通」に押し込めようとする力は何なんだろう?
なぜ「普通」じゃないといけないんだろう?
それを考えることなく、人間を一様に扱おうとするのはあまりに危ない。
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