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仮面ライダーギーツ第41話『創世Ⅲ:漆黒の将軍』感想

◆アバンの雑記パート

・語ろう中田ヒーローズ2のアンケートへのご協力ありがとうございました。

皆様ご協力ありがとうございました

というわけでアバンの雑記パートは語ろう中田ヒーローズ2について。

皆さま、『中田裕士キャラ総選挙』へのご協力まことにありがとうございました!6月30日をもちまして受付を終了させていただいたアンケートの結果発表は語ろう中田ヒーローズ2の紙面にて発表させていただきますのでよろしくお願いします。

そしてそして語ろう中田ヒーローズ2の最終メンバーも正式に決定いたしました!

【評論部門】
・ぱいせん彼方(ギーツ中心)
・タキオ(ジュウオウエレファント)
・ぜつめる(RT龍騎&RTシノビ)
・姚(ライブ&エビル)

【イラスト部門】
・ヘリオス(闇の皇帝ゼット)
・ソイミルク(ギーツ&ライブ)

語ろう中田ヒーローズ2現在の応募状況(※5/31更新)

めでたい事に前回より参加者が増えたので、更にレベルアップした本になりそうです~!ありがとうございます!責任増えるけど!がんばるしかねぇ!
参加者タイトルの正式解禁と表紙の公開は今しばらくお待ちください!

最後まで語ろう中田ヒーローズ2をよろしくお願いいたします。

ゲームマスター・ぱいせん彼方


◆仮面ライダーギーツ第41話『創世Ⅲ:漆黒の将軍』感想

脚本:高橋悠也 / 監督:坂本浩一

・沙羅の犠牲が生まれ……

誰もが幸福になる世界に向けて英寿のデザイアグランプリが始まった矢先にパラサイトゲームにより沙羅が犠牲になった前回。道長と景和が決裂し、英寿はその残酷な現実を祢音に伝えていた。
祢音はショックを受け、天涯孤独になった景和は部屋に引きこもって意気消沈。そして真実を知った英寿は第2ステージになってしまったジャマトに対する最終的処遇をしきれないという状況

そしてパラサイトゲームの仕掛人である五十鈴大智は街頭テレビジョンを使い、パラサイトゲームによるマッチポンプで大衆の人心掌握を行っていた。ジャマトを利用して願いである『全人類の記憶』を得る夢をかなえる為に全てを引っ掻き回すこの男はジットとベロケケだけでややこしい事になっているこの状況をより混沌とさせているのだ。

戦況からの脱出後に祢音を気遣う英寿だが、祢音はライダーの力を所持していない無力さに打ちひしがれていた。そんな彼女を慰めた英寿はだれもが幸せになれる為のデザグラを実現したいと言う夢を明かした。仮面ライダーは誰かを不幸にするヤツを排除するための戦いを続けるのだ。そんな彼の言葉を聞き、祢音はライダーである事をあきらめちゃだめだと思い直し笑顔を見せた。
英寿が何かを明かす時、その相手は祢音である事が多い。きっと英寿からすれば魂レベルで波長が合う人間なのだろう。

デザグラサロンに戻った後、運営の狙いをウィンから聞いた英寿。
ジットらは第二の創世の女神を作り上げる事を目的にしていると知り、英寿はツムリに自分自身の願いを問いかけた。
デザイアグランプリのシステムとしてナビゲーターを続けた彼女の判断は『英寿に協力したい』だった。君が願うのなら一緒に叶えるだけだと答えた英寿だった。

一方、自宅に引きこもり塞ぎ込む景和にニヤつきながら「見てらんねぇな、一番大切な家族を守れねぇなんて」と声をかけるケケラだが景和はそれを突っぱねる。
景和が世界平和を願う根幹理由は姉が幸福になれるための世界を実現するためであり、それが容赦なく打ち砕かれたいま彼には立ち上がる力なんて残っていない。たとえ偽善者だといわれようとも気丈に振舞ってきた姉の今までを見てきた普通の青年である彼には恐ろしく残酷な状況なのだ。
だがケケラはそんな景和に付け入るべく、理想の世界を叶えるべきだと訴えた。仮面ライダーなら諦めるな、新身でありながらとことんまで視聴者根性なのである。

・鞍馬家との断絶

再び出現したジャマトに対応する道長。例え元が人間であろうとも非情な判断をし、バッファとして戦う。だけれども再び犠牲となった人の最期を目の当たりにし、彼に再び幻覚が付きまとってきた。
また命を奪ったのかという沙羅の幻影、道長は万が一の場合は自らの手を汚し非人道的と言われようともやり抜く覚悟がある。しかしながらそんな彼にも葛藤が無いわけではないのだ。
そんな彼を見て嘲笑うベロバに道長は『犠牲を払ってでも終わらせるしかない』と言い放ち立ち去った。

一方の鞍馬祢音は父である鞍馬光聖の元へ向かっていた。
恐らく罪状は外患誘致系の罪なのだろう。変わり果てた光聖はどこか遠い空を見ながら『祢音がデザ神となってキューンと結ばれていれば鞍馬財閥と変われるはずだった』とたらればの夢を見ていた。財閥の連中はだれ一人として面会に来ない、あぁ愛から目をそらし大義名分で嘘をついた男の末路はここにあるのか。
そんな光聖を見ながら祢音は『そうする価値があなたには無くなった事じゃないでしょうか』と言った。光聖は『ならば何故お前は来てくれたのか』『私に会いに来た事に何の価値がある』というのだがこの言葉の深層にはありとあらゆる存在に見捨てられても代替えの娘は自分を見捨てないのではという期待が含まれてたのだろう。これまで目を合わせず心からの愛情を注いでなかったのにも関わらずだ。
祢音は『もしかしたらもう一度仮面ライダーにしてくれるかもと思った』と言うのだが光聖にはもうそんな力は無い。そして光聖は祢音にここから出すよう訴えかけるが、祢音は哀れみながらその言葉を拒絶した。愛を失ったら人はもう幸せになれない。
僅かに残されていた鞍馬家の家族としての可能性がここで潰えたのである。

・ツムリは女神としての選択を迫られる

さて、ツムリをどうしても守らなければいけない英寿の状況だが、なんと彼はショッピングでツムリを変装させていた。
いやはやスターオブザスターズオブザスターズとしてのオーラが凄いのにその傍に置くツムリのファッションを更に仕立て上げるなんて変装としては逆効果なのではないのだろうか。だけれども英寿なりにデザイアグランプリのナビゲーターとしての立場を捨ててツムリに個人として歩んでほしいという気持ちがあるのだろうか。
勿論一般大衆は大注目、誰よこの女とさせないのは英寿のスター性がそんな感情をかき消させてるのだろう。だがそんな中、敵の総大将であるジットが現れた。

「姉さんとのショッピングを邪魔するな!」

場所を外し、ジットにそう言い放つ。
ジットのいつまで家族ごっこを続ける気かという言葉に俺の叶えた世界だからと返した英寿の対立は避けられない。世界平和もオーディエンスの支持も興味なくデザグラを取り戻す事だけを使命としたジットは強硬的であり、二人は戦闘へと突入していく。
泥臭い素面アクションは坂本監督のお家芸、だがそんな二人の激突に割って入ったのはウィンだった。二人でジットに立ち向かう中、何故か景和がツムリの手を引きそのまま連れ去ろうとする。
沙羅が死ぬ前のいつものトーン、彼女は俺に任せてと英寿に笑顔で言った彼はツムリを安全圏へと連れていく。それは同時に英寿たちの目が届かない場所でもあり……

安全圏へとたどりついたツムリは景和に礼を言うのだが、景和はツムリに質問を投げかけた。
『何故まだライダーに協力してくれるのか』……その言葉に英寿が信じる誰もが幸せになる未来の為に協力したかったと答えるツムリ。そしてその手が届かなかった沙羅の事を想い景和に悔やむ言葉を告げた。それが彼のこの人は救ってくれるはずなのだという想いの原動力になったのだ。
沙羅の死を悔やみ、無力さと失意のどん底に居る事をツムリに明かす景和、その心は混乱しきっており優しすぎるツムリは景和の手を取り慰めた。

『貴方にだって幸せになれる世界がある』

女神の慈愛にそう信じてくれるのかと返した景和はツムリに誰にも負けない力をくれと詰め寄った。創世の女神として都合のいい願望器とする最後の選択を行ったのは桜井景和だった。
君が祈ってくれたら戦える気がする、そこまで言われてしまえばツムリはもう断れない。幸福に導く未来を選択したい英寿の理念とも一致しているのだから。

道長は寄生ジャマトの手により戻れなくなったモノたちに終末を告げるべく仮面ライダーバッファに変身して立ち向かっていた。

「姉ちゃんだけでは飽き足らずまた誰かを犠牲にするのか」

そんな彼の姿を見てそう言い放つ景和、だけれども道長からしたら元の人間に戻れないのならやるしかないのだという話だ。
勿論道長なりには葛藤しているし、罪も自覚した上で自らの手を汚している。だけれども景和からしたらただの正当化に映ったのだろう。
少しでも多くの人間を救うためにどんな裏があろうとも災禍を摘み取る姿勢の道長、それでも犠牲を出したくない景和。そして殴り合いの果てに景和は新しいバックルを手に取った。ツムリの願いの力によって手に入れたそのバックルで景和は仮面ライダータイクーンブジンソードに変身。
漆黒のフォルムに長い刀、そしてマント。エグイくらいにかっこいい。そして刀を抜いた時の威圧が全盛期の岡元次郎かよというレベルで重いのだ。
ただごとじゃないタイクーンを前にして流石の道長も仮面ライダーバッファへ変身して立ち向かうのだが重すぎる剣戟に押され気味である。
そして鞘をすてたタイクーンはバッファを斬りつけるのだがその一太刀一太刀が重いのだ。
そして最後は電子満月斬りでバッファを圧倒し、墨エフェクトが印象的なブジンソードビクトリーで勝敗を決した。

「変わったな、お人よしのタイクーンはどこにいった」
「何も変わってないよ、俺は俺だ。」

こうしてタイクーンはバッファの胸を貫いた…という衝撃のクライマックス。道長の最後の言葉は最初に出会った時のタイクーンの印象を信じてたのだと言う事が伺える。やはりカスしかいないデザグラで出会った人の善性を信じる彼の好感度は道長の中では高かったのかもしれない。となるとやっぱり残酷だなぁ……道長の中での景和のイメージは神経衰弱ゲームで立ち止まっていた………。


◆ギーツ41話コラム

・ツムリは一人の女性としての人生を歩めるか

彼女の未来は

『より強い願いを持った者がこの世界を支配する』というのがジットの言葉。そんな言葉に呼応するようにツムリを『創世の女神』として扱ったのは景和だった。

デザイアグランプリのシステムとしてナビゲーターとして歩み続けた彼女は現在英寿の夢に付き従うように世界平和のための道筋を歩んでいるのだが、それでも彼女をシステムとして扱う存在からは逃れられない。勿論彼女の能力や本人の優しすぎる気性の問題もあるが、まだ彼女自身が『自らの意思による自らの人生』というのを意識できていないせいもあるのだろう。
デザイアグランプリや創世の力と無関係な自分だけの人生、本編でも印象的だった英寿がツムリの私服を見立てるシーンは恐らく英寿なりにデザイアグランプリと無関係に過ごしてほしいという想いでやった事なのだろう。彼女にミツメと同じ轍を踏ませないために。
だが、ジットが現れた直後にそれをさっさと脱いでしまった彼女はまだそんな段階にたどり着いていないのである。

本編の最期で英寿たちから引きはがされ、景和の支配下に置かれた彼女だが『自分の意思』というものを貫けるのだろうか気になるところ。できれば景和の暴走を止めるキーマンとして動けたらいいなと思うのだが……。


◆巻末宣伝コーナー

・語ろう中田ヒーローズ2は8月12日開催コミックマーケット102にて頒布予定

今回も特撮評論スペースです

というわけで巻末宣伝。

8月12日開催のコミックマーケット102にて特撮アクション評論アンソロジー『語ろう中田ヒーローズ2を頒布させていただきます。

スペースは【東地区ポ16b】となっております。島角配置だよ~!
中田裕士さんを掲げた夏コミもこれで2回目!当日は中田裕士最強の精神で頑張っていきたいなと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

今回スタッフさんもいらっしゃるので不在時間もなく頒布できるかと思いますのでお気軽に遊びに来てください。


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