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疲れてる時に小説を読むと

とある日の私は帰ったら謎解きの本を読もうと決めていた。
しかしその日は思った以上に体力や気力を使い果たし、すぐにでも眠ってしまいたい程の疲労感だった。
朝から本を読みたいと決めていたので、ここで眠るのは何だか悔しいと思った私は、重くなる瞼に抗いながら本を開いた。

眠たいからか集中できず、何度も同じ行を読み返してしまったり、いつもなら人物に当てはめて声が脳内で再生されるのに、その日は男女問わず全員杉田智和さんの声だった。

更には「彼女はゴロリと横たわっている。」という文章を読んだ際、頭の中につくってあそぼのゴロリが出てきてしまった。
シリアスなシーンでの突然のゴロリの登場に困惑し、これはもうダメだと静かに本を閉じた。

効果音だと分かっていても1度想像してしまうと酷なもので、その文章を読む度に、違うと分かりながらもゴロリが登場するようになってしまった。
何故こいつは殺人現場でつくってあそぼを開催しているのか。
「ゴロリくん〜!今日は死体を作るよ〜!」と犯人とつくってあそぼ(物騒)をするつもりか?
いっそのことワクワクさんも登場して欲しいものである。
そうすると100%ワクワクさんが犯人枠になってしまうけれど。

読む度に思い出してしまうので、私は未だにその小説を読むことが出来ていない。
どうかこの記憶が早急に脳内から消去されることを願っている。

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