1. 小物

　妻が妹からルイ・ヴィトンの小物をもらった。妻も娘も使わないので、妻からどこかで売ってくるように依頼を受けた。面倒な仕事は押し付けられるのが我が家の男組の務めであるが、売れた金額の30%を手数料でもらえる契約で手を打った。

2. 買取

　駅前のブックオフでブランド品の買取もしているので、そこで良いと言われたが、ネットで調べるとブックオフはやはり買取金額が高くなさそうだった。代わりに駅前に高価買取を謳っているブランド買取の店が出てきたので、その店に行ってみた。何回も前を通っていながら、気にならなかったが、店はすぐに分かった。

3. 鑑定士

　査定は狭い部屋で行われ、鑑定士と息子と私でいっぱいになるクローゼットのような空間であった。鑑定眼もこだわりもなく、下記4点の査定額で、言われるまま合意した。キーホルダーはネットでは13,000円で売り出されていたそうだが、買取り額は約半額だった。合計23,000円の30%で、7,000円のバイトであった。鑑定士は若く、女性のようにも見えたが、青いシャツに青いネクタイをしていたので、声の高い男性だろうと思った。店を出た後に、息子に聞くと「女性に決まっている。」と言っていた。断定の理由は何かと尋ねると、真顔で「眼鏡をかけていたから。」だそうである。我が家の男組は、男女を見分ける鑑定眼も無いようである。