27歳になって

今年の夏、27歳になった。誕生日は統合失調症で入院した精神病院の閉鎖病棟で迎えた。
27歳は20代後半に本当に差し掛かり、アラサーに踏み入れたという感覚が実にある。26歳はギリギリ20歳よりだろという気がするし、四捨五入したら30歳という三森すずこネタも笑える余裕があったが27歳と少し迫真とした様相を呈する。
27歳になって変わったことは色々あるが、1番言えるのは「もう若くないんだ」という実感。それは以前のような焦燥感とはまた別の、安堵にも似た感情。何かを目指すには遅く、また完全に諦める必要もなく、ただ何となしに日々を消費する人生の在り方を受け入れ、何となく生きていくことを是とできるある種の幸せがそこにはある。
人生が我々に求めていることは何もなく、我々、というか私だけが人生に何かを求めていたということがはっきりと顕在する。何の意味も意思もないままにそれぞれの役割を全うするしかないというわけ。
それは全く悲しい事ではないし、そもそも超自然的意思のようなものがあると勘違いするから悲観的じみて見えるわけで、そんな馬鹿なものは存在しないのであるから普通に普通のことで当たり前なわけで。神も仏もございません。
以上、適当に過ごしていた方が実りがあるアラサーのぼやきでした

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