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走ったらダメらしい。

安住紳一郎アナが「走れメロス」について解説していました。
動画が切り取られているので詳細は不明ですが、日本語の表現の美しさや素晴らしさを伝える企画だったのかな、と予測します。
 
ラストスパートをかけるメロス。
その様子を作者である太宰治は「少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も速く走った」と表現しました。
 
安住アナ曰く、この一文について研究した人がいるらしい。
それは空想科学研究所の柳田先生。
 
まず、太陽の沈む速さは地球の自転する速度と考えます。
地球の自転は時速1,300km🌎
その10倍の速度はマッハ11。
この時点でかなり速いよ?メロス。
 
マッハ11は新幹線のぞみ号の44倍。
ウサイン・ボルトの100mタイムは9秒69⏱
この勢いで行くとマッハ11のメロスは100mを0.02秒で走ることになるとか。
 
さらに安住アナは
「速いだけではない、それだけの速度で移動したら衝撃波が生じる」と話を続けます。
その威力はメロスの半径2kmのガラスを吹っ飛ばす勢いなんだとか。もちろんガラスだけでなく、人や物も飛んで行きます。
 
だから、結論として「走れメロス」ではなく「走るなメロス」だという見事なオチまでついた解説でした。
 
いやぁ、面白かった。
理数系の知識を宇宙の彼方に置いてきてしまったミーアさんにも伝わりましたよ。
 
知識に加え、伝える力、話すスピード、抑揚。さすがアナウンサーですね。
アナウンサーに限らず、言葉を生業にする方の表現力や物事への考え方には、常に学びと発見があります。
 
ラジオなんかもそうよね🤔
声だけで伝えるからどんな言葉をチョイスするのか、スタジオで起きていることを映像無しでどう伝えるのか、その人のセンスが光ります。
 
先日も放送事故ギリギリのラジオを拝聴したのですが、大惨事で笑いが止まりませんでした。これがDOINAKAの放送局限定かと思うと、いささか勿体ない気もします。

あまりの顛末に番組進行の方が
「いま、スタジオの向こう側で上層部による責任のドッジボールが行われております」と説明し始めました笑。
 
「責任のドッジボール」
かつてこんなパワーワードを耳にしたことがあったでしょうか。
ボールが行ったり来たりする様が、責任の投げ合いを連想させます笑。
 
責任のドッジボールをプレイボールした彼がラジオ放送局をDEKINにならないことを祈ります笑。

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