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理不尽な顧問の指導。吹奏楽部にもある。

こんにちは! ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生と音楽を楽しんでいきましょう♫

私はポッドキャストやYouTubeでその日の早朝のラジオニュース番組を聞くんですが、出てきたのが冤罪かもしれない裁判の話、日銀総裁候補の国会での発言について、そして市立船橋バレー部の顧問による体罰でした。


こういったことは昔は当たり前のようにあったりして、最近はこうやって問題になるようになりましたが、実は生徒はそういった指導に慣れちゃって問題になっていない学校も実はあったりするんじゃないかと思います。特に結果を出している強豪校に多い。それは吹奏楽部も例外ではないでしょう。

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今は笑って話せるけど考えてみれば酷い話

私は幸いなことにそこまでおかしな部活指導にあったことはなく、せいぜい怒鳴られるくらいでした。昔は特に精神論が多く、技術的なことではなく、「気持ちがこもっていない」「どういう気持ちで音を出すか」「単発の音の綺麗さ」みたいなことが重視されてきました。

これは部活指導だけでなく、音大でのレッスンでもそういうことがありました。さらには怒鳴るのは当たり前、物を投げられたり暴力を振るう話も聞いたことがあります。しかも音大ですから生徒は女の子です。「物が飛んでくるのは普通だった」「楽器を口の中に突っ込まれて前歯が折れるかと思った」なんて言う女性もいます。いかにも昭和らしいといえば簡単ですが、酷い話です。

今では音大でそんなレッスンをする人は皆無でしょう。やればすぐに苦情が出るし、先生たちもレッスンの際には何事も最新の注意を払っています。

しかし、部活指導は今もそういった昔ながらの指導をしているところもあります。先日も20代の音楽家が体験した酷い部活指導の話を聞きました。

ブチギレて挙げ句の果てに電子ピアノを投げて壊したって話を聞いたのですが、それでクビにならない時点でその学校もどうかしてます。


部活で学校を選ぶ時は内部事情を調べよう

ある程度の厳しさは必要ですが、わけのわからない指導はなくすべき。やる気が見えないって理由で安易に怒鳴ったり職場放棄するような指導者はいなくなるべきです。

あそこの吹奏楽部は有名だから行きたい!って思ってもその顧問がどういった指導をしているのかを調べられれば一番良いと思います。部活指導のやり方と部活の雰囲気がわかれば、いくら有名な部活でも入りたくなくなるかもしれない。

昔、全国吹奏楽の旅っていうテレビ番組の特集があって各地の吹奏楽部が取り上げられましたが、私はみてられませんでした。指導は精神論がほとんど、先生は神みたいなところが多くて。青春だと言ってあれを美談にするからおかしくなる。


部活は専門の指導者が教える体制にしてほしい

部活動の1番の問題は顧問が学校の先生だということだと思います。

学校に就職すると部活の顧問を割り当てられる、人によっては全くやったことがない分野でそれから勉強するんです。なんとなく覚えたアマチュアが生徒を指導するんです。酷い状況です。

吹奏楽部もそういう先生がいる一方、「青春をもう一度」って感じで吹奏楽部出身の音楽以外の教師が受け持つこともよくあります。そして頓珍漢な指導をしたりします。

音楽の先生が受け持つ場合も同じです。ピアノや歌しかやったことがない人が吹奏楽部の指導を急にやれと言われてできるわけがありません。

私もこういう顧問には当たったことがあって、真面目にやりたい自分にとって何も知らない先生は無意味な存在でした。意欲のある学生にとって、浅い知識の先生はすぐに見抜かれてしまいます。

ではどうすれば良いのか?部活は部活で専門に従事する指導者を置けば良いのです。もちろん、その指導者に対してはそれ相応の報酬を払います。現在の状況では安すぎます。

文科省がこの辺の改革をやり始めているようですが、私は部活動自体を学校毎の組織ではなく、地域一体の組織にしても良いと思います。地方においては学校の生徒だけでは人数が少ないからです。

部活動に教師が関わらなくなれば超ブラックな学校教諭の仕事環境も改善されます。もっと生徒と授業に割く時間が増え、より良い教育に活かしてほしいです。そして部活動をやりたいから教師になったという本末転倒もなくなります。


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吹奏楽部を辞めても趣味にしてほしい

吹奏楽部はこれだけ多いのに部活を辞めると楽器を一切やらなくなり、クラシック音楽にも興味はなく、コンサートに行くこともないっていう人たちが実は相当数います。だから中高生の吹奏楽人口は多いのに音大生やクラシックファンになる人が増えないんです。

結局、吹奏楽コンクールのための部活になってしまって音楽を楽しんだり学んだりすることが二の次になってしまっています。もっとたくさんの音楽を演奏して音楽の幅広さを知ってほしいと私は思いますが、半年近くコンクールの曲ばかりを演奏します。

若い時は色々な曲を知ってたくさんの演奏経験をして「音楽は楽しい」「楽器演奏が楽しい」ということを知ってほしいです。

そして大学生になっても社会人になっても楽器を演奏したり、たまにコンサートに行ってくれるような人たちが増えてほしいです。

人生を豊かにする音楽というツールをみんなに持ってほしいです!
蛯澤亮でした!

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