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#16 ドイツ育成年代について


今回は自分が現在、指導にあたっているU14(2008年)年代について少し書いていきたいと思います。




いろいろとありすぎてどこから話せばいいかわからないですが、、、笑





私は昨年から監督ではなくコーチという立ち位置で指導に携わらせてもらっています。



私はトップチームでプレーさせてもらっているのですが、その同じチームの下部組織で日本でいうジュニアユースカテゴリーを指導しているという形になります。




日本のように中1〜中3まで同じ一つのチームで、例えばですが「1年生は球拾いから始める」というようなことは全くなく、


U13 2009チーム
U14-A 2008チーム
U14-B
U15 2007チーム




というように生まれた年で細かく分類されています。


学年ではなく「生まれ年」でチーム編成されるので早生まれの選手は有利ですよね。

と言うより、そもそも「早生まれ」という感覚自体がドイツにはないです。




ここからは私が現在指導しているチームをもとに書いていきたいと思います。
あくまで自分のチームだけですので他のチームと多少の違いがある可能性がありますが、ご了承ください。




練習は
火、木、金 そして 土曜、又は日曜に試合というサイクルです。


試合は
フルコート11vs11で35分ハーフです。


ドイツではU13までは『9人制』で行われていてボールも4号球、フルコートでもなければ、ゴールの大きさも違います。


私は昨シーズンから同じ選手たちを指導させてもらっていて今シーズンから11人制、ボールも5号球、そしてピッチもフルコート、ゴールも正規になりました。


なので、開幕前のこの時期(ジュニアユースの開幕戦は今週の28日土曜日)は基本的な戦術をみっちり教え込んでいる段階です。



つい何ヶ月か前までは9人制で子ども用コートで試合をしていましたから、子どもたちにとってもいろんな面で戸惑いやわからないことがあると思います。


そんな時こそ、指導者の醍醐味というか、自分が培ってきたことを還元できる絶好の機会なので今はもちろん難しさもありますが、その分子どもたちの成長が目に見えてすごく充実しています。




練習の内容も、例えばコーンドリブルであったり、リフティングなどそのような個人練習は一切ありません。



ウォーミングアップ、パス練習、トレ1、トレ2、ゲーム形式

これが基本の流れで最大でも1時間半のトレーニングなります。
グループ戦術、チーム戦術が主になります。


トレ1、トレ2はボールポゼッションであったり対人形式が中心で、前回の試合で出た課題をそのトレ1、トレ2で取り組むことも多々あります。





あとこっちで指導していて思うのは、やはり選手一人一人がすごくディスカッションするし、お互いに考えていることをどんどん伝えるということ。

それは選手同士もそうですし、選手と監督との間でもそうです。



たとえば試合中に

監督が
「今のプレーはもっとこうできたんじゃないの?なぜここにパス出したんだ!!」

というと

選手は
「いや、今のはここに相手選手がいたし厳しいと判断したからこのようなプレーを選択したんだ!」


というような感じでどんどん自分の意見を伝えてきます。


ミーティングなどでも

「こういう場面ではどういうポジションを取るべき?」

という問いかけに対して

ほぼ全員の選手が手を挙げてどんどん答えを出してくるというのが普通です。



そのような積極的な姿勢というのはサッカーに限らず何をするにしても成長するために必須ですよね!!



最後に

今ドイツでの指導者としての今後の目標としてはUEFA公認の指導者B級ライセンスを取得することです。

なので今のコーチと言う立場で育成に携われているのはすごくサッカー的にも語学的にもプラスになっています。


今はコロナの影響ででいつからその講習会が始まるか目処が立っていませんが、また動きがあればその様子についても投稿できればと思っています。




非常に長くなりましたが、自分が携わっているドイツ育成年代に現状についてザッと書かせてもらいました!






細かいところをまだまだありますので、他の部分の情報を知りたい方はコメントなどしていただけるとわかる範囲でそちらの方もまた投稿させてもらいます。




選手としても指導者としてもまだまだ伸びしろだらけなので、二刀流をまだまだ極めていきたいと思います!!





今回も読んでいただきありがとうございました。









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