NFTにカミを宿す国、日本

本日もVoicyパーソナリティーの鳥井弘文さんのお話。

お祭りの意味、知ってますか?


神社は拝む場所。そこには神はいない。
ところがしばらくすると、そこに神がいるかのように信じられるようになった。
神がやってくる場所として依り代(カガミ)が置かれ、それが御神体とされる。
その結果、神を幽閉してしまうことになる。
なので、退屈させないために神楽や相撲を見せる。
時にはお神輿に乗せて散歩をする。これがお祭り。
そのお祭りの時に神と人間が同じものを食べる。仲良くなる。
日本の祭りの本質はここにあるようです。

「形見」なんかにも同じ感覚がありますよね。

NFTを「お迎えする」という文化

日本人がNFTを買うことを「お迎えする」と、自然に使われるようになりました。
とても日本人らしい言い回しで僕は好きです。
ファウンダーの方達もNFTを買ってくれた人に
「お迎えありがとうございます」と言っています。

なぜお迎えするという言葉を使うのか?

多くの人は「お迎えする」という言葉を特に気にしていないと思いますが、
NFTなどのデジタルアートにもカミが宿るというのを無意識的にしてるんじゃないでしょうか?
カミが宿るというとちょっと重々しいかもしれませんが、作ってくれた人の魂が宿っていたり、思いが宿っている、と感じてしまう。そうすると無下には扱えない。
結果、ただの売買ではなく、お迎えするという言い回しになるんですね。

海外にはあまりない文化だそうです。そもそも宗教の違いでしょうか。多くの国は唯一神の宗教ですが、日本は万物に神が宿る宗教。
面白いですね。

あらゆるものがデジタルで無機質なモノになった現代。
一周回ってこういった感覚が必要になってくるんじゃないかと思います。
世界で勝負するにもこの感覚は持っていたいなと思います。
日本の誇るべき文化だと。




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