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かんさつにっき+α 20230708

剛田くんは今日も元気だ。

健全に成長し、日差しに向かって葉を伸ばす様は、どんなハリウッド超大作よりも感動をもたらす。
植木の中心、新しく芽吹いた葉は色素も薄く簡単に千切ってしまえそうに儚い、いかにも若葉、という姿だ。

どうすればこの可愛さを切り取れるのだろうか…
10分の一も伝えられない気がする。

その周辺には成長期の子供のような、生き生きとした濃い緑がある。
柔らかな薄緑と力強い緑と、その二つを同時に眺められるのが楽しい。
葉っぱの丸まりは相変わらず解消されていないが、病気でないならもうそれで構わないと思う。
わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい。

そんな剛田くんとの生活だが、問題がひとつ発生しつつある。
コバエである。
乏しい経験からの意見だが、植物と共生するなら虫の類いは避けては通れない問題だろう。

悲鳴を上げて逃げるほど虫が嫌い、というわけではないが、かといって別段得意、好き、というわけでもない。
カブトムシやクワガタをカッコいいという意見はまぁまぁ共感できるが、夏の終わりの道端セミ爆弾はビビるし、黒光りするGは苦手だ。
一人でも立ち向かうことは出来る。しかしあえて対峙したいものでもない。そもそも発生しないように生ゴミの処理には気をつけているが、実のところGよりもむしろ、小さなコバエがぷいんぷいんと沢山飛び回る方がサブイボだ。
たぶん一度で簡単に始末しきれないことが生理的な嫌悪感を強めているのだろう。部屋にコバエが飛んでいると、これから食べるものも汚染されてしまうような気がする。ちょっと潔癖なんかな…?

話は戻って剛田くんの存在ゆえに発生するコバエ。
勿論嫌は嫌なのだが、これは致し方ないかな、と思っている。
理由のひとつはまさしく発生原因である。土があるから発生するコバエであって、自分の不始末由来でない。実際の衛生問題に大差はなかろうが、なんとはなしにそこまで不潔な気がしない。

もうひとつの理由は、剛田くんの住処をいじることへの抵抗感だ。
強い殺虫剤でもって一時でも全滅させることは出来るだろう。しかしそれが剛田くんの健全な成長を妨げないか不安なのである。
一緒の空間で暮らしてはいるし、自分が一方的にお世話をする立場だが、それでも剛田くんと自分は別個の存在である。
剛田くんの生きるのは、元来、虫と強く結びついた環境である。それを強引に変えてしまうのにはなんだか抵抗を感じるのだ。
現状を転じて言えば、虫も発生する程度に適度に自然な状況、であるわけだし。ナメクジほどであれば問答無用で駆除するが、コバエごとき…と思ってしまう。

果たして殺虫剤を導入すべきか否か。
物言わぬ剛田くん、君の意見を聞かせて欲しい。


当座は虫が忌避するというハッカ水を
葉水代わりに吹きかけてみたり。
効果のほどは謎。
ちなみにワタクシ自身もハッカは苦手です。


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