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嗚呼、貴重レコード。(音楽の紹介です)

出会えたなら、そりゃ買っちゃいますって。
問題は出会うタイミングでありまして、懐事情と出会ってしまったレコードの価格が釣り合わないコトが多々あります。が、でも買うのです。


*輸入盤国内仕様?

先日、お客様がコレを持ってワタシのお店にやってきました。2016年にリリースされた限定再発盤。輸入盤国内仕様だって。ソレってなんだ?調べてみたら『国内初版バージョンの帯がついてる輸入盤』ってことらしいけど『国内仕様じゃないバージョン』もあるみたい。詳しい方、教えてください。

で、聴いてみたら、あらやだ!イイじゃないの!コレは買わなきゃか?と思ってさらに調べてみると、2023年にまたリマスター盤が発売されている模様。ぐぇ、ドッチを買えば良いんだ?

このアルバムのオリジナル盤はもう狂気な価格になっちゃっていますからね、リマスター盤でも十分に楽しめると思います。チナミにワタシはオリジンを持っていません。

以上、今編のイントロダクションでした。
以下、出会ってまた買っちゃったダメオジサンのダメ日記になります。


*話は変わってオリジナル盤!(ピンク・フロイドではない話)

お茶の水ディスクユニオンさんは危険店舗です。コッチの懐がちょっとシンドイ時を狙って『探していたオリジナル盤のレコード』をチラつかせてきます。ずーっと探していたのに、なんでまとめていま?って、泣き笑い状態。

前述ピンク・フロイドの件で『リマスター盤でも楽しめるよ』って書きましたけども、でも購入できるならそりゃやっぱりオリジナル盤を入手したいっていうのが人情です。

結局買ってしまう。

またしても数枚、買わせて頂きました。
その中でも今回特別に泣き笑いした盤を紹介しますね。

・まずはコレですな。

Stevie Ray Vaughanの『In Step』

1989年リリースの超名盤。グラミーを取ったアルバムです。レイ・ヴォーンさんが生きている時にリリースされた最後のアルバムになるんだよね、確か。没後の1990年に、兄ちゃんと一緒に録っておいた音源が発売されます。

兄ちゃんと一緒『Family Style』ね。
コレはCDしか持っていないの。

『In Step』は本当によく聴きました。レイ・ヴォーンさんはブルーズギタリストにカテゴライズされるヒトだけど、いやいやそんな枠には全然収まりません。懐が深いというか引き出しが多いというか。特にこのアルバムには多彩な超絶プレイがたくさん収められています。

そして個人的な見解ですけど、レイ・ヴォーンさんはストラトというギターの解釈を独自に昇華したギタリストのひとりだと思っています。

ストラトといえばジミ・ヘンドリクスさん、ジェフ・ベックさん、リッチー・ブラックモアさん、マイケル・ランドゥさん、インギーさん、足立裕二さん、大谷令文さん、他にも多数の名手が手にしたギターですけど、レイ・ヴォーンさんが発する唯一無二な極上トーンは、リスペクトされアレンジされ永久に受け継がれていくのでしょう。

前作『Soul to Soul』からオルガンプレイヤーが加入して、バンドの色彩がとても豊かになった。ワタシはこの編成がとても好きです。

盤面状態、極上!

しかしアナログ盤のIn Stepは初めてみたよ。USAオリジンです。そりゃ躊躇なく買いますよ。お茶の水は本当に危険です。


・次はコレ。

Roberta Flackの『Quiet Fire』

イキナリですけど右肩に『Not For Sale』って書いてある。ずーっと探していたのに、出会ったらプロモ盤ですよ。そんなこと言われたら絶対買うでしょ。お茶の水はマジで危険です。

このアルバムは、歌手の井筒香奈江さんから教わりました。もともとワタシもロバータさん大好きだったのですが、彼女から教えてもらうまでこのアルバムは聴いたことなかったのね。

しかしロバータさん、アタマ大きいな。
サイババさんみたいだな。
1971年頃はこの髪型がイケてたんだなきっと。

これはサードアルバムでして、あの超名盤『Killng Me Softly』より以前のリリースなのです。

こう言っちゃアレですけど、歌メッチャ上手い。マジ天才。サードアルバムにして、すでに完成形でしょ。絶妙に脱力な歌唱も歌い上げも自由自在。

サイモン&ガーファンクルの大ヒット曲『Bridge Over The Troubled Water』を歌っているのですが、コレもう絶品です。チビってしまいそうです。

ちょっと懐にはキビシかったけど、入手できて良かった。


・そしてコレ。

Al Di Meolaの『Elegant Gypsy』

1977年リリースの名盤。
わりとまだ優しい価格でオリジナル盤を入手できると思います。

このヒトの影響で『ロックギターを弾くならフルピッキングだぜ』と思い込んでしまった若き日のワタシ。『ナチュラルマイナースケールをミュートしながらブリブリブリーっと弾きまくる、漢の中の漢』というイメージが強いですが、実は優しく奏でる音色も魅力的なのよね、特にアコギで。

1991年にリリースされたアルバム『World Sinfonia』なんて、実に美しいアコースティック・ギターが満載です。


・本当はね、他にも買いたかったヤツがあった・・

プリンスさんの『Prince(邦題:愛のペガサス)』もあったのよ。アレも名盤なのよ。でも安くないねぇ。きっといつかまた巡り会えると信じて、今回は購入を見送りました。



*全部ストリーミングで聴けるよ。

此度の泣き笑い音源は、すべてストリーミングで聴くことができます。ぜひお試しあれ!そして気に入ってしまったなら、CDでも良いからメディアを購入しましょう。こういう名演・名盤は世界遺産ですから。

という今週号でした。

今年は年始早々にイロイロあるけど、ワタシが身を置く環境でもイロイロと勃発しているけど、負けないもんね。楽しんでいきましょう!

ではまた来週に。
2024.1.24




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