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【レア鳥居】額が丸い鳥居…だと!? 愛宕神社

去年の暮れあたりから急に鳥居の魅力に取り憑かれてしまいまして、本を買ったりあちこち神社巡りをしたりするようになりました。
本には基本の形から特殊型まで様々な鳥居が載っていましたがそれでは飽き足らず、もっと珍しい鳥居を見に行きたいなと思いいろいろ探してみることに。

なにぶん母数が多いもので、それなりに多くの変わった鳥居が見つかります。現在も全国の鳥居を調査中です。今回はそんな中から撮影してきた愛宕神社の鳥居をご紹介。

一目見ただけでもその特異さがわかるかと思います。通常神額(扁額とも)は縦長の長方形がほとんどなのですが、こちらの鳥居では丸いものになっています。

島木がある明神系。笠木は五角形。

縁にも内側に窪んだ部分にも装飾が施されており美しいです。ぜひ拡大してみてください。
愛宕山と書かれていますがGoogleマップにも埼玉神社庁にも愛宕神社となっていますのでそれが正式名称のようです。

裏側

裏側から。額束部分は普通のものです。

撮影しているとたまたまご近所のお年寄りがいらして、「これは私が生まれる前からあるよ」とおっしゃっていました。

柱に明和六 己丑と掘ってあるので元号を調べてみると1769年のものだとわかりました。
石造りなので当然木製よりは遥かに長持ちするわけですが、江戸時代から250年以上もここに建っているとは……すごい。
これからもこのままの状態で大切にされてほしいものです。

鳥居は倒壊や老朽化により建て替えられ、(良くも悪くも)全く違う形のものになる場合があります。私としては材質はともかく原型をリスペクトして同じ形にするのがいいのでは……と思うのですが。
特に木材は比較的早く新しいものになる事があるため、確実に現物を見たい場合は事前にチェックして早めに行きましょう。
筆者は以前、あの有名な厳島神社の大鳥居が改修工事中で見られないという悲しい事がありました。

このタイプの鳥居は他に
・長崎県長崎市の西山神社
・佐賀県佐賀市の若宮社
・群馬県太田市の前小屋菅原神社
で見つかっています。他にもありましたらぜひコメント欄までお願いいたします。
また、額束が丸いタイプも確認しておりますので別記事で書きたいと思います。


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