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海千山千って、蛇がトランスフォームすること

海千山千って、マムシがトランスフォームすること

まぁ、ヘビから
「トランスフォーマー」して「龍」
になることだって知ってました?

仏教が伝わったインドで
は龍といっても、
コブラみたいな蛇だったんです。

インドの仏典を中国語に翻訳して、
コブラの「ナーガ」を「龍」と
訳した人々も、

蛇には足がなくて
龍には足があるということは、
承知の上ですり替えているようです。

5世紀に長安で活躍し、
経典の翻訳に努めた鳩摩羅什は
インドで生まれ育った人でしたから、

ナーガ=コブラの正体に通じていたはずです。

その後に出てくる、
「西遊記」で有名な玄奘が
インドまで
わざわざ行ってるわけですから、
ナーガがヘビと知っていたわけです。

けれども、

何よりも「ナーガ」も「龍」も水の化神でした。

仏教が伝来する前から、
中華では龍は、
水の生き物と考え、
土で作った龍に、
雨乞いをしていたんです。

そこにインドから
水と雨の神であるナーガが
伝えられたわけ。

『大智度論』にも、

「大龍王の大海より出でて、大雲を起こし、
あまねく虚空み覆い、大光電を放ちて、
明るく天地を照らし、大洪水を注ぎて
万物を潤沢するがごとし」

と記されています。

西遊記を書き残した玄奘は

「八地の菩薩がその願行の力ゆえに、
龍王と化して、この池中に潜み住み、
清冷な水を流出して、
人間の住む贍部州に供給している」

とインダス川上流にある
エーラバットラの龍王の池
紹介しながら

「それ故、今この土地では雨を請い、
晴れを祈るには、必ず沙門と一緒に、
池のところに来るのである。
弾指して、慰問すれば、その願いに従って、
必ず願いが果たされる」

と書いています。

だから空海も池のほとりまで行って
「雨乞い」したってワケ!

だけど「へび」って書き残しています。

どっちが嘘つき?という話じゃないので
先に進めます。

中華の龍は蛇を基本とする怪獣。

甲骨文の竜も蛇から作られています。

龍が蛇と同じく爬虫類の仲間で、
事実、中華では
竜と蛇とを区別しながらも、

一方では
決して同じものとは見ていなかった。

「海千山千」という言葉がありますが、

これは蛇=マムシが500年たったら、
コウという蛇に似ていても
4足がある動物になって、

でその後
1000年も山に住めば
コブラだけど四つ足があって

今度は角を持つ龍に進化すると
信じられていたらしいです。

このメタモルフォーゼには
4段階あるけど、漢字が難しくて
変換できないの。

二千年と4段階のステップを経て
蛇の神様を「龍」にすり替える

すり替え=編集がされました。

「海千山千」とは世間の経験を積み、
ものの裏面まで知りぬいて
悪賢いこと。

そういう、したたか者。と
思っていましたが、長寿によって
メタモルフォーゼしてしまう事
なんですね?

別にいいけど、ご利益さえあれば。

ワハハっ!

まぁ、わたしたちレムリアンも
海千山千「猿から人」になったんでしょ!


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