平日都内観戦会という新しいサポータースタイル

ルヴァンカップの放映権をDAZNが獲得できなかったという偶然の産物ではあるが、今シーズンに一部のサポーターでアツく盛り上がっているイベントがある。それが「平日都内観戦会」だ。サポーターには昨シーズン限りでスカパーを解約した人が多い。ところがルヴァンカップの放送はスカパー。遠征に乗り込めない平日アウェイゲームをどこで見るか・・・。

横浜F・マリノスサポーターの多くは東京都内に勤務している。そこで、仕事を終えてからでも試合開始に間に合う都内のスポーツパブでテレビ観戦しようというプランが持ち上がった。当初は5名程度がツイッターで相談したのが発端だったのだが、当日、蓋を開けて見ると店内に入り切らないくらいの大入りとなった。

これが評判となり、試合を重ねるごとに参加者が増加。ついには、当初は別のクラブの応援店舗であった渋谷区内のスポーツパブが横浜F・マリノスのアウェイゲームを放映することに方針転換。臨時でアルバイトを複数雇用しなければ回転しないほどの大入りを、毎試合、続けている。

「平日都内観戦会」は恒例行事となっただけではなく、新しいサポーターのコミュニティとして機能し始めている。参加者がバラエティに飛んでいる。マリジェンヌと呼ばれる女子サポーター、ゴール裏のコアサポーター、メインスタンドのベテランサポーター等々。それぞれ、別々のエリアで観戦しているので、スタジアム内では接点がない。しかし、スポーツパブでは、皆、入り乱れての観戦となる。また、テレビ観戦であるため、スタジアム内よりも会話が生まれやすい。目の前のプレーのこと、反則のこと、それぞれの感じ方や解釈が違うことがわかり新鮮な発見がたくさんある。

そのようなこともあり、これまでにない席種や世代を超えたサポーターのコミュニティが誕生した。今までは、会うことがなかった人、SNSではどこの誰だかもわからなかった人が、お互いに顔見知りとなり親交を深めることになった。これをきっかけに、スタジアム外でも様々な飲み会やBBQイベントなどが派生している。従来の「サポータークラブ」とは異なる新しいスタイルだ。

ポイントは・・・。

●ネットでは感じることのできない深いコミュニケーションが生まれている。

●ホームタウンではなく、勤務地の近くが交流の場となっている。

●お金が動けば店が動く。

横浜F・マリノスサポーターで大きく動き始めたムーブメントだが、他の首都圏近郊をホームタウンにしているクラブのサポーターにも拡大するかもしれない。


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日本のサポーター論の入口

サポーターとは誰で何をしている人たちなのか。日本固有の文化とサッカーが融合して生まれたサポーターカルチャーを文章化した。日本のサポーター論の入口を紹介する。
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